江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

　G7での日米首脳会談。案の定、何も合意できずに終わりましたね。通訳を入れてたったの30分間という時間では、中身のある議論はできません。相手にされていないということです。

　ある意味、この結果はやむを得ないことでもありました。まず、トランプの関心が、優先順位が日本にはない。閣僚ベースでの会合を重ねてきたと言いますが、その最中にトランプが自動車の関税を将来50%に引き上げると言うこともありました。大統領と閣僚との連携がとれていない証拠ですね。

　交渉は「切った貼った」の虚々実々の駆け引きです。今の、ひたすらトランプのご機嫌とりのギブ・アンド・ギブの交渉スタイルでは有意な成果は得られないでしょう。時にはテーブルの下で「脅しのカード」をちらつかせることも必要です。

　ただ、日本は焦る必要はまったくありません。時が経てば経つほど、高関税の米国経済への影響は深刻になってきますから、そのタイミングを見て、一気呵成に攻め込めば良いのです。