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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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私の実体験-総理答弁作成過程について

2025年11月11日  tag:

 高市総理の国会答弁レクのための「午前3時出勤」が物議をかもしています。

 海部・宮沢内閣で官邸の事務方として、橋本内閣で総理秘書官として、この総理答弁書作成に直接携わった立場から、皆さんから見ればわかりにくい作成過程をここで明らかにし、問題の所在を考えるにあたっての参考に供したいと思います。

 総理答弁作成過程は以下の通りです。

 内閣総務官室による質疑議員への質問取り→それに基づく質問起こし→作成官庁と協議官庁の決定(割り振り)→各省庁による答弁作成→関係省庁への協議→内閣総務官室への答弁書提出→総理秘書官によるチェック修正→総理秘書官による総理レク。

 この過程において、なぜ総理答弁作成に長時間を要するのか。この点に関し、質問通告の遅れが指摘されていますが、最近はどんなに遅くても、前日の昼には質問要旨と要求大臣を通告し、遅くとも夕方までには詳細な質問通告を行っています。これ自体、もっと早く質問通告すべきという批判は当然、あるでしょう。

 ただ、その後、各省庁による答弁作成過程において、担当省庁の中での決裁、さらには、協議省庁があればその協議、特に、全ての答弁作成に予算に関連するからと協議を求める財務省の存在等があり、この霞ヶ関内調整に多くの時間が割かれているのも実態なのです。この点は官僚組織内の問題として、改善の余地がある部分です。

 私の実体験を申し上げると、こういう過程を経て、各省庁から官邸事務方に総理答弁書が上がってくるのが午前様。総理秘書官はそれを想定し午前4時前後に官邸に出勤し、その100問近くの答弁書をチェック修正し終わるのが午前6時前後。その頃に総理が官邸に出勤し総理秘書官から答弁レク。こうした流れになっているのが実態です。

 いずれにせよ、これだけのサービス残業を多くの官僚に強いているプロセスについては、政治側、官僚側双方からしっかり見直し、簡素化、効率化を図っていく必要があるでしょう。

PS
 今回の件は、木原官房長官が今日、「野党の質問通告の遅れが原因」と吹聴した副大臣を注意したように、通告は前日の正午までに全て行われたようです。午前3時出勤は、ひとえに高市総理の自らが全てに目を通し修正するといった性格、初めての予算委ということで慎重にならざるをえなかったという事情のなせる技だったのでしょう。

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