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[02/Jul/09]

 麻生首相の無能ぶり。私はご承知のように昔から訴え続けてきた。それは、伝聞情報ではなく、直接私が知り得た情報から、どうか、この人だけは首相にしないよう国民や自民党議員に知ってもらいたい、そうじゃないとこの国は終わってしまう、というやむにやまれぬ思いからだった。(今週の直言「麻生首相を選んだのは誰なのか!?・・・反省なければ同じ過ちを繰り返すだけだ」
 その通りになった。それ見たことかというつもりはない。しかし、二度と同じ失敗は繰り返さないでほしい。麻生首相を当初支持した国民にも自民党議員にも、この点だけは強く訴えたい。そうじゃないと、今度こそ、この国は終わってしまう。

[26/Jun/09]

 橋下、東国原両知事が動いた。その意気や良しである。頑張ってほしい。
 ただ、今後の対応の仕方を誤ると彼ら自身の首をしめることになるだろう。なぜなら、「地域主権」の実現という意味では「自民党」という選択肢はありえないからだ。これが30年間、この世界にいる私の結論であるし、最近の例で言えば、3万5千人の地方出先機関の削減ですら、官僚の抵抗で削除してしまう麻生自民党の正体だからだ。
 今後、各党のマニフェストが出るだろう。綺麗な言葉の羅列だけでなく、その正体も見破って行動して欲しい。

[22/Jun/09]

 私と渡辺喜美さんが応援した船橋市長選。全国的にはまったく話題にならなかったが、案の定、投票率も低く(34%)、組織力に断然優る現職市長候補(自民・公明に地元民主も相乗り)の勝利に終わった。
 しかし、その差はわずか5千票。6万2千票もの票を獲得したことは、実績はあるが無名の女性候補にしては大善戦と言えるだろう。かつ、我々国民運動体の実力をはかる上でも大変参考になった選挙戦だった。明日につながる。

[18/Jun/09]

 感動した。国会でこんな思いにとらわれたことははじめてだ。臓器移植法改正で私が賛成したA案が可決されたのだ。これで15歳未満の子供も国内で移植を受けられる可能性が広がった(参院次第だが)。
 確かに「死生観」や「脳死」をめぐる人それぞれの立場はあるだろう。それを否定するつもりは更々ない。ただ、私は地元で「そうちゃん」(緑区)「いっきちゃん」(青葉区)の心臓移植のための募金活動を応援してきた。その「そうちゃん」は希望をもって渡米したが手術直前の容態急変で亡くなった(「いっきちゃん」の手術は成功)。その現実を知るだけに、一刻も早く改正案が通ることを願っていた。遅すぎるという批判もあるだろう。A案に問題ありとの批判もあるだろう。でも、立ち止まっていては何も生まれないのだ。

[13/Jun/09]

 鳩山辞任で、また、選挙までの政局「多元方程式」にもう一つの方程式が増えた。新党も総裁選出馬も、今は本人は否定しているが、当然あり得る。今回の辞任はその布石との見方もあるくらいだ。
 麻生政権へのダメージは、もちろん計り知れない。だから今は選挙はできない。よって麻生主導で解散を打つとしたら、サミット後即しかなくなった。それ以上延びれば、こんどは「麻生降ろし」がやってくる。都議選(7月12日)敗北必定だからだ。その場合は四度目の総裁選となる。
 だとすれば、麻生首相の解散宣言はサミット中の内政懇(記者懇10日)だろう。ここで一気に流れをつくって、8月上旬選挙。都議選前の宣言で、「麻生降ろし封じ」という批判もされなくてすむ。解散を宣言した総理はさすがに変えられない。

[08/Jun/09]

 先週、私と渡辺喜美さんは、船橋市役所で21日投開票の船橋市長選で野屋敷いとこさんを応援するために記者会見を行った。
 現職の市長が多選批判で誕生し、3期12年で必ず辞めると公約しながら、その市民との約束を破って4選目を目指すという。政治家の言葉、公約は地球より重いと考えている私からは許せないことであり、また、いとこさんは、我々に先んじて草の根の市民運動をされ、市政にもオンブズマン的に係わってきた。堂本前千葉県知事を担ぎ出した張本人でもあり、日本一高い職員給与や市長の給与、退職金も大幅に減らすという。現職候補は自民、民主相乗りの手強い候補。しかし、まさに「庶民革命」を目指すいとこさんに心からエールを送りたい。

[05/Jun/09]

 霞が関バブル。今、予算の大盤振る舞いのかげで、着々と官僚が逆襲を開始している。今日、自民、民主の賛成で衆院を通過した政策投資銀行法と商工組合中央金庫法の改正案もそうだ。両者とも「完全民営化」を撤回して改革逆戻りだ。
 確かに経済危機で政策金融が重要なのはわかる。しかし、そのために日本政策金融という政府系金融機関がある。必要ならそこの機能を拡充すればたりる。官僚の天下り先を温存するより、民営化して得た株式売却益を政策金融の原資にした方がよほど、今必要な経済対策だろう。民主の悪いところが出た。

[02/Jun/09]

 この週末は、タウンミーティングで北海道の留萌まで行って来た。月尾嘉男先生の主宰する「自然塾」の皆さんが、ボランティアで一生懸命、準備をしてくれたのだ。
 留萌といえば、昔はニシン漁で栄えた漁村だったが、最近は水揚げも少なく、これといった観光資源にも恵まれず、「地方の疲弊」といえば、その典型的な地域ともいえる所だ。しかし、そういう厳しい中でも、市民有志が地域FM局を立ち上げ、少しでも町おこしをしていこうという地道な努力をしている。
 運動体を立ち上げていなかったら、知り合えなかった人たちだ。こうした元祖草の根の皆さんと連携して、是非、政治を変えていきたいものだと、あらためて決意させられた旅だった。

[24/May/09]

 自民党が「世襲制限」を次期選挙から適用するそうだ。そうなれば、あの小泉純一郎氏の次男の公認も取り消されるわけだが、自民党の支部長は続け、相変わらず、企業・団体献金は受け続ける、自民党公認の対抗馬はたてない、当選後は追加公認というのでは、次男にとっては、痛くもかゆくもないだろう。政見放送ができない云々なぞ有名人にはどうでも良いことだ。
 本当に政治家というのは「偽装の名人」だ。あの千葉県知事の偽装「完全無所属」も含め、真の完全無所属の江田けんじの前で、同じ事を言って見ろと言いたい。国民を馬鹿にするのもいい加減にしろということだろう。

[20/May/09]

 出版不況が深刻化し、相次いで月刊誌の廃刊が続いている。私が毎月愛読している「フォーサイト」(新潮社)も、その厳しさに例外はないようだ。
 ただ、この国のメディアの質が問われる中、ハイクオリティー誌の存在は必要不可欠だ。特に「フォーサイト」は、国際問題から内政まで幅広く、かつ、日頃、日が当たらない分野にまで踏み込む。私が好きな連載に「饗宴外交の舞台裏」があり、晩餐会のメニューから首脳外交の機微を浮かび上がらせる。そのコンテンツのレベルは日本で一、二位を争う。定期購読の月刊誌で、書店では販売されていない。自信をもって皆さんにお薦めしたい。http://www.for-s.com/ まで。

[17/May/09]

 民主党代表に鳩山由紀夫氏が選出された。これで兎にも角にも次期総選挙は、麻生vs鳩山の「総理・孫対決」、政権選択選挙になる。
 言いたいことはいっぱいあるが、ここは、最低限、次の選挙では政権交代、それがなければ日本の将来はない、霞が関と自民党政治との腐れ縁を切るだけでも政治は一変すると考える者からは、もう、ああだ、こうだと言うのは差し控えよう。ただ、我々が訴える第3極の必要性がさらに高まったことだけは事実だろう。

[21/Apr/09]

 今週、立て続けに二冊の本を出版する。特に、「愚直の信念」(PHP)の方は、私、江田けんじが「なぜ無所属なのか」「なぜ、元官僚でありながら脱官僚政治にこだわるのか」「めざすべき政界再編とは何か」「脱官僚後の政治の姿は?」をはじめて、網羅的に書き綴った本です。江田けんじの名刺代わりの本のようなもので、是非、私を応援していただける方には読んでいただきたい本です。
 また、「脱官僚政権樹立宣言」(講談社)は、喜美さんとの共著。国民運動の本当の意図、そして、その先にある新党の可能性や政界再編の姿について二人で語りあっています。是非、最寄りの書店、アマゾンでお求めください。

[11/Apr/09]

 麻生首相が真水15兆円の大規模経済対策を打ち出した。私もこの国家危急の折りに、経済より財政規律といって反対するつもりは更々ないが、一番の違いは、その財源を安易な赤字国債の発行をはじめ、10兆円を超える国債に頼っている点だ。
 なぜ、官僚や議員の既得権益や天下り、税金の無駄遣いに切り込まないのか。官僚や議員が温々と利権や天下りの世界を謳歌しておきながら、また、国民だけに大きなツケを回してしまう。経済対策の中味にも一部異論があるが、最大の問題は「政官業の癒着のに乗っかった麻生政権」にあるのだ。

[28/Mar/09]

 麻生内閣の官僚支配極まれりだ。せっかく、官僚人事を霞が関のお手盛り人事ではなく、国民が選んだ政治主導にしよう、無駄な団体や補助金を維持し、天下り先を増やした官僚が出世するのではなく、国民のために政策を立案し、税金の無駄遣いもなくした官僚を評価しよう、幹部人事を内閣で一元化し、オールジャパンの意識をもった官僚を育てようと創設する内閣人事局長に、霞が関のドン、事務の官房副長官を据えようというのだ。開いた口が塞がらない。これでは何のための公務員制度改革だったのか。官邸に一大、焼け太り霞が関村ができるようなものだ。

[09/Mar/09]

 先週は、相変わらずの政争、スキャンダルに明け暮れている永田町を飛び出して、上越市と名古屋でタウンミーティング、街頭演説を行った。
 特に上越では、この種の会では史上最高の1100人の方が参加してくれた。うれしい限りだ。皆さんが口々におっしゃることは「民主党に期待していたが、これでどうしたらいいの?」というものだ。この週末の世論調査でも、確実に小沢氏秘書問題は響いている。かといって内閣、自民党支持率は上がっていない。政治不信、いや絶望から無党派層も増えている。我々が国民運動をしている意義が益々高まっていることを感じる。

[05/Mar/09]

 本当に「政界は一寸先は闇」。小沢代表の秘書逮捕で政局は一層混沌としてきた。今後は、政権交代確実だった民主党の危機管理が問われるだろう。
 この問題でもそうだが、根本には、政治家個人への企業・団体献金は禁止すると言いながら、政治団体や政党支部を通じてのそれは許されると、脱法的な、抜け道をあちこちに作ってきた政治の責任がある。そういう意味では自民も民主も「同じ穴のむじな」だ。
 国民運動でも提唱しているが、政治家個人への企業・団体献金は一切禁止する。政党支部も廃止する。だって、そういう前提で三百十数億円の政党助成金を導入したんだから。二重取りは国民への裏切り以外の何者でもない。

[25/Feb/09]

 やあ驚いた。日米首脳会談が、午前中の一時間(通訳抜きで正味30分)で、ランチョンミーティングもないというのだ。いくら一般教書演説の日とはいえ、それは夜9時からの話で、かつ米国が指定してきた日程だ。こんな外交儀礼上大変非礼なことをするオバマもオバマだが、それを承知でノコノコ出かけていく麻生も麻生だ。完全に米国に足元をみられている。
 年初来から早くオバマと会わせろとうるさいので渋々受けたのだろうが、会談決定が例の中川辞任騒動の前だったので、米国も後悔しているのであろう。日米首脳会談の日程が大統領報道官の発表になかったという。これで多額の米国債を買わされ、国民にツケが回るには許せない。日本重視と浮かれている人の気が知れない。

[19/Feb/09]

 小泉首相が吠えると永田町メディアは大きく、しかも微に入り細に入り取り上げる。言っていることは正論なのだが、自分の責任は棚にあげてよく言うなあ、と私なぞは聞いている。
 と言うのは、最近政治の表舞台に立っている政治家は皆、小泉政権時代に取りたてられた人ばかりということだ。麻生さんしかり、安倍、福田元首相しかり、酩酊疑惑で辞任した中川氏しかり。特に、麻生首相は、自民党政調会長、総務大臣、外務大臣と要職を歴任させ、今日の彼の地位を築かせた。麻生vs小泉の郵政をめぐる権力闘争は、いわば「飼い犬に手をかまれた」痴話喧嘩のようなもので、犬も悪いが、飼い主も悪い。
 10年前に私は官邸で政治担当の総理側近をやっていたが、当時からすれば、こんな人が総理に、大臣に、と目を覆うばかりだ。小泉元首相の責任も重い。

[17/Feb/09]

 某民放の世論調査で、麻生内閣の支持率が10%を割った。小泉元首相がねらった「党内激震」は見事に当たったということだろう。「笑っちゃうほどあきれはてた」と言われて、はじめて目覚めた国民が数%いたということだ。
 麻生氏側近の中川財務大臣が世界に曝した日本の恥、G7でのしどろもどろの記者会見、本予算がまだ成立していないうちの補正予算編成発言。戦後最悪の経済危機の中、昔なら、考えられないような政治の劣化、体たらくが進行している。さすがに麻生政権は臨界点を超えた。総選挙も近いだろう。

[12/Feb/09]

 11日、国民運動体の発足式を行った。結局、ナビゲーターの方々も多士済々の15人に参加していただいた。堺屋太一氏、三枝成彰氏、福岡政行氏、根本前矢祭町長、全国最年少市長の松阪市長・・・・。今、旬の気鋭のエコノミスト、水野和夫氏、吉崎達夫氏もいる。三枝氏はご存じ作曲家だが、もう数年前から「エンジン01(文化戦略会議)」という「国民運動」を林真理子さんらと実践され、我々も参考にさせていただいた。ここに名前が出ていない著名人でもタウンミーティングのゲストには出ても良いという人がこの倍いて、大いなる励みとなっている。どうしても、永田町メディアは「国会議員はたった二人」という報道をするが、それはここ以外の「政治の場」でちゃんとやるので心配しなさんな。

[05/Feb/09]

 人事院総裁が、テレビ出演までして意気軒昂だ。一介の官僚が総理主催の会議に出てこなかったり、行革担当大臣に楯突いたり。官僚は通常こうした「正面攻撃」はしないもので、水面下で根回ししたり、見えない「落とし穴」を掘ったり。そういう意味では今回の抵抗は異例中の異例だ。
 理由はいくつかある。まず彼の個人的な問題。かなり杓子定規な、もっとも官僚的な人物で、とにかく官僚人事への「政治介入」を毛嫌いしているという点。また、郵政官僚は郵政民営化の時にもみせたように極めて政治的な動きをする。また、全逓等との労使交渉の修羅場をくぐり抜けてきたという経験もある。
 ただ、一番の理由は財務省をはじめ霞が関のバックアップだろう。人事院が内閣から独立とは名ばかりで、実は「級別定数の査定や管理」は財務省出向の官僚が行っている。要は、政治には介入させず霞が関の「お手盛り人事で」というのが本音なのだ。
 その「級別定数の査定や管理」を内閣人事局に移すと憲法違反という主張を総裁はしているらしいが、同じ官僚の、法の番人・内閣法制局ですら、その点は否定しているという。

[02/Feb/09]

 この日曜日は、渋谷のハチ公前、有楽町マリオン前で、渡辺喜美さんとともに、国民運動の一環として、はじめて街頭演説をした。
 大変寒い中、かつ、道路利用との関係で、演説時間が制約される中で、大勢の方々が足をとめて、我々の訴えに耳を傾けていただけたのは大きな収穫だった。特に若い方々に次々に握手を求められ、「頑張ってください!」には感動した。
 山形県知事選や松阪市長選の結果をみるまでもなく、国民の意識は永田町の10歩も20歩も先をいっている。今、全国で静かな「地殻変動」が確実に起こっているようだ。

[27/Jan/09]

 昨日(26日)の、実質上の「国民運動」のキックオフ・タウンミーティングは、300名の定員に550名の方が押し寄せ、お断りするくらいの大盛況であった。皆さん、真剣な目で我々の訴えに呼応し、質疑応答や終演後の熱心な議論にも、その「熱さ」がほとばしっていた。喜美さんが松阪市長選応援で感じた「うねり」とともに、山形知事選でタマの良い現職候補が自民支援で敗れる等国民レベルでの大きな地殻変動は既に起きている。大変勇気づけられた一夜であった。

[18/Jan/09]

 いよいよ始動だ。正直、「なぜ渡辺喜美さんと」「もう少し様子をみたら」という声があることは事実だが、これだけリスクをとって行動している人を目の当たりにして、政治家としても一国民としても、見て見ぬ振りをしているわけにはいかない。それが私の性格だ。
 ましてや、「官僚国家日本を変える!」は、私が長年訴えてきたことだし、ライフワーク、いや、元官僚としての「天命」であるとまで思っている。この同じ志を、しかも強い問題意識と危機意識を共有している以上、人間として、当然の決断だった。ルビコンを渡った以上、あとはやるだけ。国民の皆さんの支援だけが頼みの綱だ。

[07/Jan/09]

 派遣切り、雇い止めが大問題となっている。確かに百年に一度の経済・金融危機で、大企業と言えども在庫調整を超えた大幅な生産調整を余儀なくされていることはわかる。しかし、ある自動車メーカーなどは12兆円もの内部留保がありながら6000人の解雇だ。数百億円程度の人件費を削減するために、年末年始、人をモノのように捨て路頭に迷わせる。これが本当に真っ当な経営判断だろうか。そう言えば、その企業のトップは10年前、月刊誌で「経営者よ、リストラするなら腹を切れ!」と主張していた。十年一昔というが、21世紀に入り「日本型経営」の美徳は完全に消え去ったようだ。

[27/Dec/08]

 渡辺喜美氏が造反した。自民党から出る気もないのに、やれ「旗を立てる」「自民党の歴史的使命は終わった」等々とご託を並べる政治家に比べれば、ハラを括った勇気ある行動と評価したい。
 しかし、問題はこれからだ。来年早々から政局は日々激動の時を迎える。投票が終わって、有権者の手から政治が離れた途端に政界再編に動き出すのは、政治家の仲間内の密室談合と同じで、有権者への裏切りでしかない。「旗を立てる」と言うなら離党してからにすべきだ。有権者は投票で、自民党かそれ以外の政党かという選択肢しかなく、自民党の誰それは良くて誰はダメという選択はしようがないのだ。

[17/Dec/08]

 中田市政に対する有志市会議員の「公開質問状」によれば、横浜のシンボル「マリンタワー」の改修工事を請け負わせた「リスト」という不動産会社が巨額脱税事件を起こしたという。このような反社会的行為を行う会社に公共事業を落とすのも問題だが、そこから300万円の献金をもらった市長は、当然、その献金を返却すべきであろう。
 また神奈川新聞によれば、週刊誌で問題となった公用車の使用記録、市長公用車運転手の超過勤務命令簿が誤廃棄されたという。俄には信じられない。市の文書保存期間内の文書であり市会委員会も提出を求めていた。ますます疑惑は深まったと言うべきか。

[11/Dec/08]

 横浜市政では、今、驚くべきことが起きている。あのスキャンダルまみれの中田市長が提案した市民税の増税案が、あろうことか、麻生政権ですら増税を躊躇するこの金融危機、不況のおりに、自民、民主、公明の市会議員の賛成で今日通ってしまったのである。一方で市民生活に何のメリットもないお祭り騒ぎの「開港150周年事業」に300億円もの市民税を浪費するというのに、である。いかに市会議員が2000万円近い所得を得ながら、市長の言いなり、チェック機能を果たしていないかの証左だ。こんな状況では地方分権の将来が思いやられる。

[05/Dec/08]

 自民党が案の定、ガタガタしてきた。それもそのはず、今の麻生政権では、ひたすら来年9月のナイアガラの滝をめがけて自民党というドロ船が着々と流され、奈落の底に落ちることが目に見えているからだ。
 しかし、政党人なら、私のように党を出てからモノを言え、行動しろと言いたい。そんなリスクもとらず、テレビやメディア向けのパフォーマンスに励む政治家の姿に国民は辟易している。そうでないと言う政治家は、そろそろハラをくくってはどうか。

[19/Nov/08]

 消費税増税を口にできるのは、官僚や政治家の利権や既得権益に実際に切り込んだ者だけだ。今、財政規律派、増税派と言われる政治家の発言がうさんくさい、信用されない最大の理由は、彼らが行革を言いながら、本気でそれをやろうとする気がなく、また、過去、やった実績もないからだ。
 天下りの禁止や埋蔵金の発掘、税金のムダ遣いの解消を、口先だけではなく、実際成し遂げた人間だけが、国民に向かって増税をお願いできる資格があるのだ。その意味で、麻生氏にその資格はまったくない。

[14/Nov/08]

 あれだけ「百年に一度の危機」「政局より政策」と言い、解散総選挙を先送りしておきながら、第二次補正予算や関連法案を、今国会ではなく、来年の通常国会冒頭に出すという。こんな国民をバカにした話はない。これでは、益々、選挙目当ての現金バラマキだったという底意が見え見えであろう。
 暖房と冷房を同時にかけるような支離滅裂な経済対策の中味とあいまって、この政権は既に末期的症状をきたしている。

[07/Nov/08]

 筑紫哲也さん、あなたが仰る(多事争論)ように、今の日本はガンを患っているのですね。政治家や官僚の利権、既得権益というガンを。そのガンに栄養(税金)をとられ、肝心の国民がやせ細っている。このガンを取り除くことが私の役目。官僚だった私の天命だと、あなたの死をもって、あらためて確信することができました。
 心からご冥福をお祈りいたします。

[05/Nov/08]

 米大統領に、予想通りオバマ氏が当選した。彼の経済アドバイザーは、私のハーバード時代のルームメイト、マイケル・フロマンだ。オバマ氏とはハーバード・ロースクールの同僚で、彼は、オバマ氏のワシントン人脈の形成に寄与したという。スタッフというより友人だ。ハーバード・ロースクールのローレビューの編集長を前後して務めた。
 彼はクリントン政権時代、ルービン財務長官の補佐官を務め、その後NSC(国家安全保障会議)入りした。思わぬことに、私が橋本通産大臣秘書官当時、熾烈な自動車交渉をしていた時、カンター通商代表のチームの一員としてジュネーブで再会したことがある。今はシティグループ取締役で、おそらく枢要なポストでオバマ政権入りするであろう。

[04/Nov/08]

 航空幕僚長が「わが国が侵略国家は濡れ衣」との見解を発表して辞任に追い込まれた。私が集団的自衛権の行使に消極になった最大の理由は、長年の官邸勤務を経て、このような自衛隊のメンタリティー、そして、それを本来コントロールすべき政治のレベルの低さを痛感したからだ。
 机上の空論を戦わせるなら、何とでも言えるだろう。問題は、日本の、この分野での統治能力の欠如なのだ。子供に武器を与えては何をしでかすかわからない。物事の本質がここにある。

[28/Oct/08]

 麻生首相の連日のバー通いが問題にされている。「ホテルのバーは安い」と言う庶民感覚からかけ離れた発言も問題だが、それ以上に問題なのは、二次会、三次会で「はしご酒」をし、帰宅が午前様近くになっていることだ。
 総理という職は、昼間は分刻み秒刻みで、とてもゆっくり国のこと、国民のことに思いを巡らせる時間がない。唯一あるのは、帰宅後の時間で、歴代総理も資料を持ち帰り読み込んだり、大きな国政の方向を熟考する。それが「バカ話」(同席者の言)で終わりでは、あまりにも国民をバカにしているではないか。やはり、総理を一日も長く楽しみたいだけの解散先送りか。

[24/Oct/08]

 この金融危機に、麻生首相は日本でG8サミットを、と勇んではみてみたものの、欧米諸国から相手にされず、結局、ブッシュ・サルコジ連合軍の軍門に下って米国で開催することに。
 一般国民は、このことがどんなに屈辱的なことか理解できないかもしれないが、通常、今年の1月〜12月までは、日本がG8の議長国であり、何か「すわ一大事」が起これば、日本で会議を主催するのが常識なのだ。金融危機の発端国でお願いする立場の、しかもレームダックのブッシュ大統領が主催するなど論外だ。
 いつもながらの日本外交の敗北と、一年もたない日本の首相への信認のなさが招いた結果だ。

[17/Oct/08]

 麻生氏の「解散」をめぐる物言い、文藝春秋の寄稿文の一件等をめぐるドタバタ劇等をみていると、総理までが本当に旧い政治家に戻ってしまったようだ。国会答弁も、昔ながらの「言語明瞭、意味不明瞭」。言葉を取り繕い、本音を語っているようにはみえない。 小泉前首相が、曲がりなりにも高支持率を維持したのは、彼が少なくとも正直だった(少なくともそのように見えた)からだ。そして、それを国民は従来にない政治家として評価した。先祖帰りの自民党に明日はないだろう。

[12/Oct/08]

 米国が北朝鮮のテロ支援国家指定解除を行った。しかも、日本にはその30分前に一方的に通告するという非礼な態度だった。これを聞いて、あの湾岸戦争開戦の時も、米国からの通告が30分前だったことを思い出した。当時は海部内閣で私も官邸にいた。
 ブッシュ・麻生電話会談も10分という短時間で、麻生首相も「はい、わかりました」としか言わなかったのだろう。これが、米国にひたすら「媚びへつらう」外交の哀れな結末だ。

[20/Sep/08]

 「脱藩官僚の会」の設立総会にやっとこぎつけた。6月の発起人会の発足以来、会員募集を行ってきたが、やはり、霞が関に対する民間の恐怖心は相当なもので、「江戸の仇を長崎でとられる」とでも思うのだろうか、直前に、何人かの入会申込者が辞退を申し出てきた。ただ、お陰様で、筋金入りの20人規模で会は発足。元々人数では勝負しない、脱藩性と官僚主導打破という問題意識の共有を最重要視という方針でやってきたから、その意味では良いスタートが切れたと思う。要は今後の活動次第ということだ。

[14/Sep/08]

 今、自民党総裁選で、麻生太郎氏がしきりに橋本政権時の「9兆円の負担増」を引き合いに出して、「ここから学習しなければ」という。しかし、待ってほしい。その直接の責任者は、当時の麻生経企庁長官ではないか。確かに、消費税の2%増で5兆円、患者負担の1割増で2兆円、特別減税の廃止で2兆円だ。ただ、財務省や厚生省にまたがる施策が経済にどんな影響を与えるかの判断は、当時、彼の仕事だったのだが、ついぞ彼から反省や責任の弁は聞かない。橋本首相が一身に責任を負って退陣したが、政府部内の一番の責任者は麻生氏だったのである。

[11/Sep/08]

 福田辞任直後から、私は、テレビや新聞で、自民党の「ご祝儀相場戦術」にだまされるな!と警告を発し続けてきたが、その後、各メディアもやっと水をかけるようになってきたので、役割終了だ。
 と思っていたら、今日から総裁選候補者の討論会が始まった。しかし、その、あまりに雑駁で抽象的なレベルの低い議論、目指すべき国のキャッチコピーにはセンスもへったくれもない、といった体たらくでは、早晩、国民に飽きられて、むしろ逆効果の総裁選になるのでは、と思い始めた。やはり、自民党は人材払底か。

[06/Sep/08]

 自民党の総裁選が乱立気味になってきた。自民党のことだから、自ずから収束させるべく調整が進められることだろう。ただ、この乱立は、それだけ自民党への危機意識、若手中心に、自分の選挙への危機意識の表れなのだろう。この総裁選を見て、本当に「開かれた」「談論風発、風通しの良い自民党」と受け取るのか、やはり「これだけ考え方がバラバラだと何もハギレの良い政策は決められないな」と考えるのか。いくどもの政権放り出しを見れば、答は簡単だと思うのだが・・・・。
 (「サミット後、秋には退陣」は、HPの今週の直言で半年前から予想。福田さんの人となりを知っていれば、ある意味、当然の結果)  349号  350号  363号

[05/Sep/08]

 福田退陣表明後の政局は、私が予想したとおりに展開しつつある。二度にわたる無責任な政権放り投げで自民党は終わったという論調が多かったが、私は直後から、テレビや取材で、これは自民党生き残りのための唯一のシナリオであり、新総理の下でのご祝儀相場解散で一気に自公過半数維持の計算ずくの戦術だと警告を発し続けた。
 案の定、今日の共同通信の調査、そして朝日でも、福田退陣後の新総裁への期待感で、既にご祝儀が出た。自民中心の政権、あるいは自民への支持率が急上昇し、民主党のそれを逆転したのだ。しかし、当の民主党の危機意識は極めて薄い。この辺が、自民党と民主党の格の違い、政権党のしたたかさで、このまま行けば、政権交代など夢のまた夢だろう。
 (「サミット後、秋には退陣」は、HPの今週の直言で半年前から予想。福田さんの人となりを知っていれば、ある意味、当然の結果)  349号  350号  363号

[02/Sep/08]

 福田総理が辞意表明した。無責任極まると批判するのは簡単だが、私は、一政治家として深刻なショックを受けている。その意味は、自民党、民主党といったレベルを超えて、「政治の劣化はここまできているのか」という思いの方が強いからだ。政治の腐敗なら、まだ対処の仕方がある。しかし、政治の劣化は構造的で、一朝一夕では手当できない。日本の将来に極めて強い危機感を覚える。
 (「サミット後、秋には退陣」は、HPの今週の直言で半年前から予想。福田さんの人となりを知っていれば、ある意味、当然の結果)  349号  350号  363号

[28/Aug/08]

 「オリンピックデイズ」が終わった。前半は日本のメダル奪取で十分楽しめたが、後半は尻すぼみで残念だった。ただ、政治家として感じたのは、金メダル51個をとった中国の底力だ。世界人口の5人に1人を占める中国人が、国家主義的な体制下でお金を集中的に使い、超エリート教育をするとこうなる、という結果をまざまざと見せつけてくれた。スポーツ力、軍事力、外交力で劣り、唯一、上回っている経済力もあと数年で追い越される? その時の中国と日本の関係。考え込まされる日々でもあった。

[10/Aug/08]

 今年のお盆は休めそうもない。選挙が近いからですって。いえいえ、そちらの方は常在戦場ですから、とりたてて騒ぎたてることもないのですが、実は9月に、本を二冊、出版する予定で、その原稿書きに追われているのです。
 特に、この時期、街頭での国政報告、週末の夏祭り、大学での集中講座と、超忙しいのに加えてこれだから、やむを得ません。ただ、脱藩官僚がらみで、一冊はその公式本。もう一冊は、霞ヶ関の深層を深くえぐった本になります。乞うご期待!

[02/Aug/08]

 福田さん、ありがとう!感謝!感謝! よくぞここまで「官僚言いなり内閣」をつくってくれました。見事です。霞ヶ関が小躍りして喜んでいるのが何よりの証拠です。そして、よくぞ、この古い人材を使い回ししてくれましたね。そして、官僚にたてついた渡辺喜美さんだけは切る。まさに芸術的で「自民党政権幕引き内閣」。ドロ船で一気にもろとも沈んでいただきたいものです。これで、あとは小沢民主党で選挙を迎えることが肝心。この二つの流れは、やはり歴史の必然だったのですね。政界再編の序曲としての。準備万端整いつつあります。

[18/Jul/08]

 「脱藩官僚の会」には、おかげさまで全国から励ましの言葉をいただいている。テレビや新聞、メディアからの取材も多く、この会が官僚による改革骨抜きに警鐘を鳴らすという役割をメインとしている以上、今後、国民への情報提供がスムーズにいくという意味でありがたいことだ。
 ただ一部、誤解から、発起人の顔ぶれを見て「小泉・竹中路線」を支持する会とか、「ゆとり教育」推進派ではないかという批判がある。記者会見でも強調したが、この会は特定の政治路線やグループ、政党、政界再編とはまったく無縁の集団で、該当する発起人にも、そういう意識は更々ないということを、ここではっきりと言っておきたい。今後は、元官僚としての強みが生かせる分野、すなわち公務員制度改革、規制改革、分権改革などの行財政改革を中心に活動していきたいと考えている。

[08/Jun/08]

 サミット。首脳の実力が本当に試される場だ。私も、通産大臣秘書官、総理秘書官として、ナポリ、リヨン、デンバー等5回参加した。もちろん、首脳会議に同席はしない。ここには首脳以外入れないからだ。ただ、別室にシェルパ(外務官僚・次官級)が控え、
 イヤーフォンを通じて助言できることにはなっている。しかし、実際は、国益をかけた丁々発止の議論が行われ、それについていけない首脳は振り落とされる。正式な会合以外にもディナー、ランチョンの場で軽妙洒脱な言葉のやり取りや古今東西の歴史や文化に通じた会話が必要とされる。
 それらを通じて首脳間の信頼が醸成され、良い成果も産まれる。外務官僚の書いた文章を読み上げるだけの日本国首相にどれだけ、この会議をリードできるのであろうか。

[27/Jun/08]

 北朝鮮のテロ支援国家指定解除は、確かに拉致問題解決のための大きな梃子の一つを失ったという意味では大きな痛手だ。ただ、悲観してばかりはいられない。今度は、日本外交の真価が問われる番だ。世銀やアジア開発銀行の融資が可能といっても、日本は大口の出資者で、総裁や理事ポストを押さえている。実際の融資実行にはストップがかけられるし、北朝鮮が誠意を見せなければ、かけなければならない。むしろ、権益・市場ねらいの仏独露等の動きに要注意だろう。

[18/Jun/08]

 私の公務出張の係る航空マイレージの問題提起に対し、掲示板で活発なご議論ありがとうございます。まさにこういう国民的議論を通じて、公務員の身の律し方、税金の節約、コスト意識という点を問いたかったわけで、私の所期の目的は達しました。
 多くの方がご指摘のように、役所にマイレージを貯め、それを次の出張に使っていくという管理システムを国で考えていただき、そうでなくても厳しい「庁費」=税金を効率的に使っていく、すなわち、公務員にも民間同様、いやそれ以上のコスト意識をもってもらうということが大事ではないでしょうか。これだけの借金財政なのですから。

[12/Jun/08]

 参院で野党提出の福田内閣への問責決議案が成立したのに続き、衆院では与党提出の内閣信任決議案が可決された。こうした会期末の茶番劇はめずらしいことではないが、もう国民は辟易している。私は、こんな与野党の政争、国民不在の党利党略には与さないという強い意志表示をするため、本会議への国会議員としての出席義務は果たした上で、投票には加わらなかった(採決時退席)。国会が本当に国民本位のものになるために、あと何回、選挙を経なければならないのだろうか。

[06/Jun/08]

 最近、元官僚で国会議員等になり、ひたすら霞ヶ関の利益擁護に走る人間を「過去官僚」と言うそうだ。政治家だけでなく官僚OBとして審議会等の場で役所の代弁をしている学者や民間人等もこの範疇に入る。英語の「過去完了」にかけた言葉だろうが、役所を辞めた後までそうした行動に出るのは、結局、「利権誘導」や「天下り」を通じて、陰に陽に霞ヶ関と「持ちつ持たれつ」の関係にあるからだろう。私も元官僚だが、そんな「過去官僚」と一緒にされてはかなわない。

[02/Jun/08]

 最近、中川秀直氏の発言が大胆で面白い。その「新自由クラブのDNA」か「ジャーナリストのDNA」がそうさせるのか。小泉政権時の官僚(特に財務省)との戦いにも注目していたが、今回「官僚国家の崩壊」という本も出したという。中川氏が実質トップをつとめる自民党国家戦略本部も、まだ下書きの段階だが「衆議院議員は200人、参院議員は50人、国家公務員は20万人減」という報告書をまとめているという。まさか自民党の正式な意思決定にはならないと思うが、中川氏だけでも初志貫徹してほしい。

[30/May/08]

 公務員制度改革基本法案が今国会で成立することになった。一歩前進と評価はするが、今後の制度設計や運用如何では骨抜きになる可能性もあり、しっかり監視していく必要がある。また、国民の最大の関心事、天下りの全面禁止も先送りされ、人事の内閣一元化も、出口(幹部人事)では一応果たされたが、入り口(採用段階)では個別省庁採用となり「一括採用」は見送られた。キャリア制度の廃止を言いながら、総合職・一般職・専門職という区分が、今のI種・II種・III種という区分とどう違うのかもよくわからない。まだまだ真の改革への道のりは遠いということだ。

[09/May/08]

 最近、「政界再編」話で、少々マスコミは加熱しすぎではないか。誰それと誰とがまったく別件で会っただけで、また、純粋な政策推進のための議員連盟を立ち上げただけで「すわ!新党旗上げか」となる。もっとも、思わせぶりな発言をあえてする政治家も悪いのだが、本当に政界再編を目指しているなら、選挙前に自民党や民主党を割り、明確な政策(旗印)を掲げて民意を問うべきだろう。選挙後に、政治家だけで談合し政界再編するなら有権者への裏切りだし、そんな魂胆を持っている政治家を、国民はもう信用しないだろう。国民は永田町のうごめきを、政治家の単なる生き残り策と冷ややかに見ている。

[01/May/08]

 ガソリンの暫定税率の復活。強行採決に、民主、社民、国民各党が欠席する中、私は本会議に出席した上で、記名投票で「反対」票を投じた。それが国会議員の義務だと考えたからだ。一般国民にとっては「ガソリンは値下がり、地方の無駄な道路建設はストップできる」万々歳の結果なのだが、道路族が枢要なポストを占める今の自民党には通用しないらしい。ガソリン値下げで地方の道路整備に大穴があくというが、ムダの解消や談合の禁止、コスト削減で十分に対応できる。必要な道路が整備できなくなるわけではない。一般財源化の道筋もはっきりしない中では、土建利権国家打破のためには、ある意味「ショック療法」も必要だろう。

[21/Apr/08]

 「姥捨て山」医療制度、いや「後期高齢者医療制度」法案を強行採決で成立させたのは二年前のことだった。郵政選挙で衆院で圧倒的多数を得た小泉政権は「やりたい放題」、思えば、障害者に一割負担を押し付ける「障害者自立支援法」を強行採決したのも、郵政選挙直後のことだった。当時、本会議場の壇上で泣きながら「自民党の議員は地元に帰って説明できるのか」!と訴えていた野党議員の姿を思い出す。もちろん、私は両法案とも反対したが、「法案の中身も知らないで賛成しました」と今更言い訳している小泉チルドレンの姿をみると、同じ国会議員として情けなくて泣きたくなる。

[10/Apr/08]

 いやあ、久々の党首討論は面白かった。あの大連立騒ぎ以来の「福田・小沢」の隠微な関係が完全に切れたら、こんなにヒートアップするものかと思うほど、前回のなれ合いのローキーの議論とは対照的だった。
 これではっきりしたことは、これから小沢氏は、誰彼に遠慮することなく、ひたすら福田政権を解散総選挙に追い込んでいく、そのためにプラスになることは、例え党利党略と非難されようが何でもやる。一方、福田首相も、どんなに支持率が落ちようが世間に評判が悪かろうが、2/3の再議決の連発を含めてこれまた自分が正しいと思ったことは何が何でもやる。そういう意味ではまさに「ガチンコ勝負」。何があってもおかしくない「政局」に突入する。

[04/Apr/08]

 相変わらずの「事なかれ主義」外交で、中国に毅然とした態度を示せない政府。私は中国との善隣友好は極めて重要と考えるが、しかし、言うべきことは言わなければ本当の友とは言えない。そういう意味で先般、超党派のチベット議連は、私も参加して、中国の鎮圧行動に対し「五輪開催国にふさわしく、武力の行使や人権侵害を行わないよう自制を求める」「状況悪化なら胡主席来日歓迎できぬ」とする声明を発表した。これでも生ぬるいという声があるが、他の議員は、中国からの圧力(訪中しても要人には会わせない等)を怖れて声さえも上げない。

[28/Mar/08]

 福田総理の、道路特定財源の「来年度全額一般財源化」は率直に評価したい。50年以上続いてきた「土建・利権政治の象徴」が、一応終わりを告げるからだ。 ならば暫定税率も、私は撤廃すべきと考えるが、この厳しい財政事情の下、2.6兆円の財源を、救急車たらい回しに象徴される医師不足や病院経営の困窮化、介護士の待遇改善、年金や子育て支援等に当てるなら、理解できないわけではない。そういったことを含めて、民主党は与野党協議に応じるべきだ。「政局一辺倒」と国民に思われることは、民主党にとっても得策ではあるまい。

[23/Mar/08]

 福田政権の迷走振りが深刻になってきた。自民党の中からも公然と批判の声があがっている。直接の原因は、日銀総裁人事のあまりの稚拙さにあるが、そのKYぶりと取り巻きの人望のなさ、党内外の根回し不足等に「一体、何をやってるんだ!」ということのようだ。
 一方、民主党の方は意気軒昂で、最近行った首都圏選挙区調査の結果もことのほか良かったようで、小沢代表はじめ党幹部も「強気一辺倒」に戻ったようだ。一刻も早い解散総選挙に追い込む戦術に転換だが、腰砕けになりませんように。

[18/Mar/08]

 またまた政府は、日銀総裁人事で元大蔵事務次官の田波氏を提案した。これは、もはや「財務省vs政治」の戦いだ。国民の皆さんも、いかに今の日本を牛耳るスーパーパワー官庁の力がすさまじいか、この人事劇を通じて知るべきだ。経団連会長やオピニオンリーダー、メディアへの周到な根回しは当然のこと、与野党の幹部、総理ですら籠絡する。金融スキャンダルを受け、大蔵省の分割、金融庁の設立、大蔵の名称を財務省にした私にとっては手にとるようにわかる水面下の動きだが、その本当の恐さを知る人は、政治家も含めて、極めて少ない。

[13/Mar/08]

 日銀総裁が空席になる可能性があると、天地がひっくり返るほど騒いでいる。何かおかしくないか。総理ですら・・・・・いや言うまい。私も空席は望ましいこととは思わないが、日銀は元々合議制(9人の政策委員会)で意思決定をするのであり、白川氏という、まさに通貨・金融政策に精通した副総裁が職務を代行すれば何ら問題はない、それより、金融への見識や経験、財金分離の原則、過去の不祥事への関与、すべての点で問題のある人が、今後5年間、日本の金融政策の舵取りをすると思うだけで私は恐くなる。欧米では経済学を修めてない総裁なぞ考えられない。1、2週間空席になっても、新総裁はじっくり適任者を選んでほしい。選んだら最後、5年間クビは切れなのだから。

[08/Mar/08]

 政府・与党は、日銀総裁に武藤氏を提案した。「彼が最適任」と財界も市場関係者も声をそろえるが、その背後には周到な財務省の根回しがあることは自明のことだ。当の日銀までが「彼なら操れる」「財務省にも意見してくれるかも」と賛成している。情けないことだ。
 総裁適格性の判断基準は一つ。通貨・金融政策というプロ、マフィアの世界で、その知識や経験はもちろん、市場との対話能力、さらには国際金融界での人脈、交渉力だ。財務官僚として主計畑を歩き、予算の査定や利害調整、政治家への根回し等にはたけた武藤氏だが、この基準のいずれに照らしても、その能力は遠く及ばない。

[01/Mar/08]

 29日夜、来年度予算案が、民主、社民、国民等の野党欠席のまま、衆議院本会議を通過した。与野党の政争、党利党略には無関係の、無所属の私としては、当然、国会議員の義務として本会議に出席の上、しっかりと反対の意思表示をした。理由は簡単で、10年間・59兆円もの道路建設や史上最大規模の整備新幹線で、とても日本の将来が切り拓かれるとは思えないからである。この利権・土建政治への回帰こそが「日本売り」を招き、ひたすら日本を沈没への道に導いている。

[25/Feb/08]

 知事も市町村長も、「道路、道路」と道路官僚や道路族議員と同じことを言っている。一方、辞めた首長は「特定財源廃止」「暫定税率廃止」を堂々とメディアでも言っているのだから、現職首長は、事ほど左様に国土交通省には頭が上がらないということか。 地方の道路整備費は10.6兆円、暫定税率分は1.6兆円。たしかに1.6兆円の穴はあくが、15%にも満たぬ「穴」は当然、コスト削減でカバーできるだろう。「1万円のハム」と「8500円の商品券」。あなたなら、どちらをプレゼントされたらうれしい?

[22/Feb/08]

 今回のイージス艦の事故では、またまた総理や防衛大臣への通報が遅れた。危機管理上極めてゆゆしき問題だが、一体何回こうしたことを繰り返すのか。04年には中国原潜の領海侵犯を小泉総理が知ったのがやはり二時間後だった。これでは日本の、国民の安全は保たれない。石破大臣は、今更のように大臣への通報体制の見直しを指示しているが、問題の本質は、通報手続きやマニュアルにあるのではなく、それを運用する「人」なのだ。しっかり自衛隊という組織を日頃から掌握し、危機時の意識を植え付けておく。大臣自身への昼夜を分かたぬ通報なぞ大臣就任の日に徹底しておくべき当然の責務だ。確かに、軍事知識には詳しいのかもしれない。しかし、組織のマネージメント能力のない人に危機管理大臣をつとめる資格はない。

[06/Feb/08]

 現在発売中の「月刊現代」で前高知県知事・橋本大二郎さんと対談した。大二郎氏とは、兄上の龍太郎元首相にお仕えしたものの、公私を峻別する元首相のスタイルもあって、これまでそれほど親しい間柄ではなかった。また、兄上とはかなり発想も異なるのではないか。
 とにかく、今の政治の閉塞感に風穴をあけるために、今後、行動を共にし、来るべき政界再編の「触媒」になろうと約束した。民主党の鳩山幹事長と同級ということもあって、民主党のお誘いも受けたらしいが、立場は私と同じインデペンデントだ。

[30/Jan/08]

 「つなぎ法案」で紛糾したガソリンの暫定税率の問題は、ひとまず議長あっせんで収拾された。やれ25円値下げだ、一般財源化だ、地方の財源に穴があくだ等々かまびすしいが、少し待ってほしい。あれほど小泉政権下で「道路公団改革」「ムダな道路はつくらない」と大騒ぎしておきながら、いつのまにか9342kmの高速道路は全部つくることになり、そして今度は、10年間で特定財源を上回る税金を投入(59兆円)して14000kmだ。整備新幹線の史上最高の事業費確保とあわせ、この国は「田中角栄政治」に逆戻りしてしまったのか。

[22/Jan/08]

 福田首相が施政方針演説で出した「生活者、消費者が主役」とい方針はわかる。古今東西採用されている「取り込み」戦術(トライアンギュレーション)の一環で、最大野党、民主党との争点をなくす作戦だからだ。しかし、問題は中味が伴っていないことだ。
 道路予算に今後10年間で59兆円、整備新幹線に史上最高の事業量確保では「田中角栄時代」に逆戻りではないか。プライマリーバランスも5年振りに赤字幅が拡大し、市場に「改革減速」というメッセージを出してしまった。サブプライムローンや原油高もからみ、この先、日本の経済はどうなっていくのか。

[12/Jan/08]

 今日、2/3条項を使って「テロ新法」が成立した。サンプロでも言ったが、2/3の大多数を得たのは郵政民営化一点を問うた「郵政選挙」。刺身包丁(「郵政民営化」包丁)で、肉も野菜(「安全保障」)もぶった切る。確かに切れるかもしれないが、それが理解されるかどうかは別問題だ。
 一方、小沢代表は採決時退席して大阪府知事選挙応援。国会議員の一番重要な責務を放棄して、政党の事情を優先する。いや、将来の大連立を見越して、福田首相におべっかを使ったと批判されても言い訳できないだろう。先の党首討論もなれ合い茶番劇。こうした党首を頂かなければならない民主党の悲劇。自民も民主も今の政治は無茶苦茶だ。

[07/Jan/08]

 私が元旦の朝出演した「朝まで生テレビ」では、サンプル数は少ないものの、電話調査で福田政権にのぞむことは「特にない」がダントツのトップを占めた。次は「早期の解散総選挙」で、あわせると半数をはるかに超えた。もはや国民は福田政権の退場を求めているのか? 確かに、福田首相は「平時の宰相」。一体何をしたい政権なのかがわからない。「生活者や消費者が主役」は良いが、それが来年度予算にどう反映されているのか。民主党に対抗してバラマキも目立つ。年末の独立行政法人改革にみられたように、官僚との距離感、間合いも気になる。首相が国民のために死ぬ気になってはじめて改革は進む。その覚悟が福田首相にあるのか。それが問われる年になるのは間違いない。

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