●党で選べない
―今の政界は対立軸が見えにくいと、よく指摘されますが?
(江田) 最大の不幸は、自民党も民主党も似たようなもので、対抗軸がはっきりしていないこと。民主党にも右から左が、自民党にも右から左がいる。有権者にとって選択肢としてよく分からない。
―それ以前はどうだったんですか?
(高市) 政策による政界再編が起こらないうちに、(衆院の選挙制度が)中選挙区から小選挙区に変わった。これがネックですよね。確かに、党で選べと言われてもわからないし、選挙後にその党がだれを首相候補に立てるかすら見えない。だけど、有権者の心持ち次第で明確に分かれていくと思う。有権者には選挙公約を細かく見て投票してほしい。団体推薦もそうで、私の政策を見て納得して推薦してもらえたら、よりありがたい。納得いかないなら最初から推薦しない方がありがたいんです。
(原口) 「依存と分配」の政治は、もう限界に来ていると思います。政府歳出の恩恵を受けている人、それは税という形だったり、規制という形だったり、補助金という形だったりするけれども、その人から遠いか、近いかで結集をやらないといけないかなと。政界再編のひとつの基軸と考えられるのではないか。
(江田) 僕は、再編軸というのは、外交・安全保障と内政と大きく分けて二つあると思う。外交・安保はハト派かタカ派かで分かれているし、内政だと、大きな政府か、小さな政府かということ。周辺の政策でゴタゴタになるのはいいんだけれども、基本政策で一本背骨が通った再編をしないから、よく分からなくなってくる。
(高市) 一言で言えば国家観ですよね。政策による再編のチャンスがあるとしたら、(二〇〇五年ごろをめどに)国会の憲法調査会の調査が終わって、さあ、いよいよ改憲するかという時。憲法の条文には明確に国家観、国家の役割、大きな政府か小さな政府か、結果平等か機会平等か、そういうものが盛り込まれているから、その時でしょうね。
(林) みなさんのおっしゃることで大体収れんしてますね。集団的自衛権の行使に賛成ですか、反対ですか。課税最低限(所得税や住民税のかかる最低限の年収)を上げますか、下げますか。この二つにイエスかノーで分かれちゃうわけですよ。簡単に言うと。 |