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21世紀最後の内閣改造
フジテレビ「報道2001」[3/Dec/00]

(ナレーション)
 今回の内閣改造で就任する閣僚は、そのまま来年発足する新たな省庁再編の閣僚となり、新生日本の舵取り役となる。

 橋本内閣の総理補佐官として、この省庁再編に直接関わった男は、今回の再編に対して、こう警鐘を鳴らしている。 

(写真)「報道2001」

(江田憲司 元首相政務秘書官)
 「政権が終わってから、私が官邸を去った時には、これは身内の評価ですけれども、ぎりぎり合格点の60点をいただけたかなと思ったのですけれども、今、日々、状況をみると、それが50点、40点、30点と下がっている、本当に悲しい現実が進行しております。霞ヶ関村の秩序維持のためにやられている、これが最大の問題だと思います。」

(ナレーション)
 明治以来の大改革、国家百年の大計と謳われた今回の省庁再編、単に器が変わるだけに終わるのか、それとも、縦割り行政の弊害を解消するという当初の理念を実現することが出来るのか、今政治の本当の力が問われている。 

(解説 by 江田けんじ)
 今の省庁再編の現状を評して、点数がどんどん低下している、と私が言っているのは、せっかく「新しい皮袋に新しい酒を」ということで、あれだけ苦労してつくった新体制に、再び「官僚という古い酒が注ぎ込まれつつある」からです。

 政権を去るとき、それでも「60点」と思ったのは、「首相官邸、内閣機能の強化」、「首相の政治的リーダーシップの強化」はそれなりに出来たと考えたからです。「単なる看板のかけかえ」、「羊羹の切り口を変えただけ」等々と辛辣を極めたマスコミも、この点だけは評価していたのです。国家の司令塔である官邸に、新進気鋭の政治家や民間人を多数登用して、日本の創意を結集する、そういった組織やポストをいっぱい作ったのです。

 しかし、今や、その組織やポストに、どんどん官僚が登用されつつある。これでは、何のための改革かわかりません。むしろ逆に、強力な霞ヶ関の出先機関ができつつあるとも言えるわけです。その最大の責任は「政治の無関心」です。特に「首相のリーダーシップの欠如」です。霞ヶ関は、自分の問題ですから、重大な関心をもって着々と布石を打ってきた、一方で、政治の側は全く無関心で、霞ヶ関村に、組織作りや具体的な人事を「丸投げ」してきた、そういった「ツケ」が今如実に現れてきているのです。「霞ヶ関の壁」は、首相自らが、関心を持ち、実際に行動しなければ打ち破れないのです。それが、橋本行革当時、実際に仕事をさせていただいた私の実感です。

 (官邸機能の具体的な問題点については、「ニュースステーション」、「週刊新潮」等の他の項目をクリックしてください。「予算編成を官邸主導で」という目的で設置される「経済財政諮問会議」の形骸化等の指摘をしています。また、個別の省庁統合の具体的問題点についても、「サンデープロジェクト」、「エクスプレス」等の項目をクリックしてください。「国土交通省」の問題点等を指摘しています。)

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