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河合夫妻の立件までいくか?・・・検察の「矜持」が問われる!

2020年3月10日  tag:

 広島地検が、自民党の河井克行・案里夫妻の選挙違反事件で、議員本人に参考人として任意の事情聴取を行ったそうです。 

 結論からいえば、本件は、検察の「矜持」にかけて、議員本人にまで行くでしょう。逆にいかなければ、いよいよ「政治に屈した検察」ということで、永久に国民の検察への信頼は戻らないと思います。

 「矜持」というのは、無論、安倍官邸による検察人事への露骨な介入を巡ってです。「官邸の番犬」とまで称される黒川東京高検検事長を、前代未聞、定年延長までして検事総長に据えようというのですから。これに黙していれば、検察官が胸につける「秋霜烈日のバッジ」が泣くというものでしょう。

 この広島地検の案件は、地検検事正→広島高検検事長→検事総長がラインです。そこに東京高検の黒川氏が介入する余地はありません。安倍官邸から早期の勇退、黒川氏への定年前の検事総長就任を強く要請され、それを毅然として蹴った稲田現検事総長の「矜持」が、本件では問われているのです。

 一方で、菅原一秀前経産大臣の「利益供与」(メロンや筋子、香典等の供与)の方は、まさに東京地検特捜部の案件なので、上司は黒川氏、ましてや、検事総長になっていれば、事件化はしないでしょう。安倍首相をはじめ東京案件の「防波堤」になるのが、この黒川氏の人事の真意だからです。

 検事総長が誰かにより、事件が如何に左右されるかを、もう時効だと思いますので、「大蔵省接待(金融)汚職事件」(1998年)の例で、明らかにしたいと思います。

 この「〇〇しゃぶしゃぶ事件」とも称される事件で、当時の東京地検特捜部は、それまで「アンタッチャブル」とされていた大蔵省にガサ入れし、キャリア官僚まで逮捕するのです。

 ただ、その裏では、最強エリート官庁が政治を巻き込み、すさまじい権力抗争がありました。しかし、時の特捜部長は、「大蔵捜査」に反対する地検検事正、東京高検検事長をとばし、検事総長に直訴して了承をとりつけ、逮捕、起訴、有罪にまで持ち込んだのです。

 検事総長が如何に「法治国家」にとって重要な存在か、おわかりいただけるでしょうか。

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