いやあ、スッタモンダのあげく、内閣不信任決議案が否決されましたね。しかも、圧倒的多数の反対で。一体、民主党内の、あれだけ盛り上がった「お家騒動」は一体何だったんでしょうね。
特に「菅首相では駄目だ」と言って、不信任賛成を公言していた民主党議員までが簡単に前言を翻す。こんな政治家、皆さん信じられますか？否決直後のインタビューでも「野党が出した不信任案に賛成するのは邪道」「震災復興を優先したい」といった真逆のことが平気で言える。
賛成、反対はそれぞれあると思いますよ。それは良しとして、どうして、こう信念も覚悟もない政治家が多いのか。こんなことでは民主党に、とても身を賭して復旧・復興、ひいては日本再生なんて期待する方が無理ですよ。
一方で、何で今回の事態が鎮圧できたのか？それが、またまた民主党お得意の、その場しのぎの場あたり的な「先送り」「ご都合主義」なんですね。菅さんが鳩山さんとの密室会合で「原発事故や復旧・復興に一定の目途がついた段階で退陣」と約束したと言われるメモ、発言です。
この「一定の目途」というのが「くせ玉」なんですよ。じゃあ、いつ目途がつくんですか？復興基本法や第二次補正予算が成立すれば、そこで退陣するんですか？そんなことは全く菅さんは明言してない。岡田幹事長に至っては「退陣すら約束していない」って会見で言ったそうじゃないですか。見事に「主演・菅直人、脚本・鳩山由紀夫」の芝居に乗せられたってわけです。
もう、いい加減に民主党の正体を見破りましょう。いつもの「口先政治」で今回は事なきを得ましたが、民主党は事実上分裂している。菅政権の党内基盤はボロボロってことですよ。
そうした政権が、どうして今後の復旧・復興に辣腕が振るえるんですか。被災直後の救命・救援段階とは違い、復旧・復興にはまさに強い政治のリーダーシップが必要不可欠となります。官僚の発想ではできない。しかし、曲がりなりにも近いうちに退陣と受け止められた総理はレームダック（死に体）化し、何もできなくなるのが常です。「急流で馬を乗り換えるな」とは言っても、このまま駄馬「菅直人号」に乗っていたら、馬もろとも溺れ死んでしまいますよ。
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