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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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代表記者会見(2/12)

2014年2月12日 動画 | 国会活動 | 活動報告 tag:

2014年2月12日(水)、代表記者会見を開きました。

【代表会見(2014年2月12日)】

<<内容>>
・予算委員会での質疑について
 ⇒4月以降の経済状況について
 ⇒規制改革について
・原発問題について

<<記者団との質疑応答>>
⇒参院の会派離脱について
⇒維新の会との合流・統一会派について
⇒橋下市長について
⇒石原共同代表の質疑について
⇒野党再編について
など

<<全文書き起こし>>

■予算委員会での質疑

(⇒4月以降の経済状況について)
本日、予算委員会で申し上げた通り、4月春先以降の景気、経済状況を大変心配しております。指摘をさせていただいた通り、安倍政権が第二の矢と称する財政出動、効き目のない公共事業、基金三昧、とてもこれが消費税の腰折れを防ぐとはおもえません。


加えて、成長戦略第三の矢は骨抜き続きということで、多少、兆候が出ておりますが、私が市場関係からヒアリングしている中でも、東京市場株式を3割を保有する外国人投資家が、4月を待たず、売り抜けるのではないかと。これまで15兆円買い足してきた、それが今の株価を引っ張ってきた。その張本人が株式市場から逃避をすれば株の大暴落がおこりうるということで、なかなか政権におられる方々、官僚を含めて、消費増税の怖さというものを実感されておられない。


私自身、その脅威は前回の消費増税の際に体感したもので、何もポピュリズム云々で増税凍結と言っているわけではなくて、マクロの経済状況、財政政策の理論的な問題、今日のドーマーの定理というのは難しいんですけれども、予算委員会の場が適切かどうかわかりませんけれども、ご指摘させて頂いたとおり、こうした全体の総合的判断で、為政者、総理大臣が適格な判断をしていかなければならない。増税をして、景気が腰折れをし不況に突入するリスクと、一方で増税しなければ財政破綻で国債が暴落するというリスクと、どちらをこの局面で選択していくべきか、こういった判断をしていくのが総理大臣の責務ですから、そういう意味では、私は判断を誤ったと。


本来、わたくしは、安倍総理は増税には極めて消極的だったというふうに聞いております。浜田宏一先生をはじめ慎重派が説得したけれども、最終的には、財務省官僚の説得に負けてしまった、このツケは非常に大きい。そういうことを期待しているわけでは全くありませんけれども、しかし、4月以降の景気、ましてや7-9月、今年の経済成長が名目3、4%成長なんていうのは夢のまた夢だと思いますね。それどころかまた不況に突入しかねない。そうすると安倍政権の支持率というのは、まさにもろい基盤の上に立った、株が上がり、景気が多少上向いたというだけで、あばたも全部えくぼに見えてしまう。しかし、一旦株が下がり、不況に突入すれば、えくぼまでがあばたに見えてしまうんですね。


(⇒規制改革について)
こういうもろい支持率に支えられた安倍政権に対して、最後、予算委員会で申し上げたとおり、さはさりながら、我が党として、特に成長戦略の肝であります規制改革、今日は農業改革しか出来ませんでしたけども、医療、福祉、子育て、更には電力、エネルギー、こういったところで実体経済に優位な、影響を及ぼしうる規制改革についての提言を是非国会論戦でもしていきたいと思いますし、


■原発問題について

それから、今日出来なかった原発問題については、まさに先般の都知事選で全国的に問われた訳ですね。元総理2人のご健闘に心から敬意を評したいと思いますし、ただ一方で失礼ながら、元総理というお年を召した方々が立ち上がらないといけなかったという政治状況、もっと若い、私も含むより若い、私も若くはありませんけれども、なぜもっと若い政治家が立ち上がれなかったか、ということを、私も含めて反省をしていかなければなりません。


今日出せなかったパネルでアメリカのエネルギー省の統計がございます。これは正式な統計ですね。ご覧のように、もう原発は太陽光に次ぐ一番高い電源です。これが真実なんです。日本の場合は不都合な真実を隠していますね、原発の。


まだ、1Kw/hあたり8.9円という試算をしていますが、ここに本来入れるべきコストが入っていないことは皆さんのご賢察のとおり。アメリカの場合はセントですから、10.84円ですね、LNGの火力に至ってはもう6円台。CCSというのはCO2を分離して貯留して大気に出さない最新鋭ですが、これと比べても原発は高いということなんで、我々結いの党のエネルギー基本計画というのは、このLNGのコンバインドサイクルをベース電源、つなぎ電源としていく。


いきなり自然エネルギー再生エネルギーで電力はまかなえませんので、原発を徐々にゼロにして将来ゼロにしていく。代わりに、こういったシェールガス、安いLNGガスの輸入を拡大しつつLNG火力の単価を下げ、このコンバインドサイクルをベース電源としてつないでいく。将来は再生エネルギーを大いに普及させる、そのための発送電分離、電力の再編自由化を進めていく。


これが結いの党の基本的な路線ですから、こういったことをこれから集中審議、更には一般質疑等々通じて、まずは衆議院段階で我が党の提案型の政治というものを是非訴えていきたいと思います。


私の方からは以上でございます。ご質問をお受けいたします。


<<記者団との質疑応答>>

Q:既に幹事長会見でお伺いしていることなんですけれども、会派派離脱、参議院についても認められるという見通しがつきまして、これについてコメントいただけますか。

A:遅すぎますね。何度も申し上げますけれども、現行法の枠組みで正当に認められている政党が、代表質問に立てなかった、予算委員会にも立てなかった。前代未聞の異常事態です。その異常事態を引き起こしたのはいったい誰なのか、本来、粛々と政党が出来てきて、離党して政党が出来た暁には離党届は出す、という前提で組み立てられた申し合わせを、勝手に裁量性があると解して、憲法でも保障されている権利が行使できなかったことは由々しき事態です。

イッツトゥーレイトと言いたい所ですけれども、柴田国対委員長と向こうの国対委員長が実務的に協議しているということでありますから、それを見守って、1日も早く離脱して正当な権利の行使と、国会活動をできるようにしていきたいと思います。


Q:みんなの党の水野さんは離脱は認めるとは示しつつも、維新と合流、もしくは統一会派を組むことについてはおかしいとおっしゃっていますが、離脱が認められた暁に統一会派組むとかとか、合流するというそのの方針は、江田さんは変わらないということでよろしいですか?

A:変わりません。それから他党のことをうんぬん言うのは失礼です。何様だと思いますね。他党がどうしようが自由です。それを他党が言うのは大変失礼だと思います。その上で、統一会派云々の話はこれまでの方針通りにいきたいと思います。


Q:維新の橋下徹共同代表についてですが、今日、石原慎太郎共同代表が突き放した評価をされているのですが、代表としては、今橋下さんの状態はどうだと見られているのか、教えていただきたい。

A:前も申し上げたとおり大阪都構想は維新発祥の原点ですよね、その原点が危機に瀕しているということであれば現行法で認められているありとあらゆる手段を講じるのは当然だと思いますよ。それについて、同じ党の代表がそういう発言をするのは理解に苦しみます。本来であればしっかり盛り立てていく、応援するのが筋ではないでしょうか。


Q:関連して、橋下さんが力を取り戻すには大阪都構想を進める、というのが必須だと思いますが、その先に、代表としては、橋下さんは国政に出てこられるべきだと思われますか?

A:まず、私は、大阪都構想という原点を実現されることに専心されるべきだと。これは橋下市長ご自身もそう思われているに違いないですね。ただその上で、私は従来から大阪都構想を引き下げて、次の国政選挙では是非、国政にも出ていただきたいという思いはあります。


Q:橋下さんはそれに対して?

A:2人の間のことは言わないが、私はそういう希望をずっと言っています。


Q:維新の会、石原代表が予算委員会で、東京裁判は虚構と指摘し、河野談話に関して好ましくない政治家が慰安婦問題を捏造したという歴史観を示した。それに関連して党大会で維新が憲法観の綱領を変更したが、野党再編への影響は?

A:まず、東京裁判について、事後法で裁いたのは問題があると私も認識をしているが、それを受け入れて戦後の日本がスタートしたと、サンフランシスコ講和条約の体制をもって、日本が国際社会に復帰したということですから、石原さんが東京裁判がらみに、それに基づくサンフランシスコ講和条約を全否定されるんであれば、根本的に日米同盟がおかしくなりますから問題だと思いますが。

直接どういうニュアンスでお話になったか、単純に東京裁判には事後法等々の問題があるということは、私も法律を学んだものとして、問題なしとは言えないですよ。だからといって、それを全否定してサンフランシスコ講和条約まで否定されるなら、根本的に戦後レジウムをひっくり返す、日米同盟を根底をひっくり返すことですから、おそらくそんなことまでは言っていないと思いますね。

政界再編については、野党再編については、局面局面の事件で左右される問題ではないんですよ。我が結いの党としては、政治理念と基本政策を軸に再編するんだと。それをないがしろにすれば90年代の再編の失敗の二の舞になるといい続けているから、どなたであろうが、どの党であろうが、理念と政策を一致させれば一緒になれるし、そうでなければ一緒になれない。

そういう意味では個々の局面局面、野党再編が近づいた遠のいたという判断はしていない。大局的に見ると状況は変わっていない、市長選が行われたといったって3月23日ですから、結いの党と維新の会の政策協議は政調会長ベースで予定通り今月も進めていきますし、政調会長ベースでまだ3月末に合意がないままに、橋下代表や松井幹事長がお出ましになることもないし、私が出て行くこともないし、充分時間的な余裕もありますしね。

何度もいいますが、市長選に敗れるという事態になれば大変だが、そういう可能性も極めて低いと。そういう状況を考えて野党再編に影響はないと思います。加えて維新の中のことは、私が他党の、水野さんの発言について申し上げたとおり、他党がああだこうだいうことではないと思いますね。


Q:みんなの党の渡辺代表が石原代表に、いわゆる戦略対話を打診したと。結いの党をけん制する思惑もありそうなのですが、その辺りの受け止めをお願いします。

A:誰と会うのもいいんじゃないですか、戦略対話の戦略って何か聞いてみたいですね。安倍総理と戦略対話、石原さんと戦略対話、戦略ってなんなのか聞いていみたいですね。具体的に日程決まったのですか?

(記者)特に決まってないです。

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