江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

　与謝野氏が、案の定、立ち上がれを離党して入閣した。昨年秋からの彼の動きからすると既定路線だろう。まったく驚くに値しない。

　与謝野氏とは、橋本政権で、官房副長官と総理秘書官という関係で密度の濃い仕事をさせていただいた。人間的には悪い人ではない。政治家の中では私は親しい方である。

　しかし、当時、橋本行革の目玉といわれた大蔵省改革、財政と金融の分離では、ことごとく対立した。もちろん、与謝野氏は大蔵擁護派だった。彼の名誉のために言うと、菅首相他政治家のように財務官僚に籠絡されたというより、そもそも彼のＤＮＡ自体が財務官僚以上に財務官僚的といったところだろう。だから余計始末におえない。

　与謝野氏の入閣で、この財務省政権の性格は決定的になった。財務官僚はもろ手をあげて、彼を引き立て協力するだろう。

　財務官僚主導の増税路線。そこのけそこのけ「財政規律」様が通る。その前では景気も雇用も何するものぞ、「国滅びて財務省あり」。一刻も早くこの政権を倒さなければ国があぶない。

　と書いたら、藤井裕久氏（元財務相、財務官僚）までが官房副長官とは！　あ～あ。