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被災地の頭越し・・・飯館村の怒り

2011年4月17日  tag:

 私が、放射線量が比較的多い福島県飯館村を訪問したのは、先週の13日水曜日。ちょうど、その日の朝の官房長官会見で「計画的避難地域」という新しい概念が打ち出された日だった。

 村長は大変怒っていた。我々がまったく知らない間にわけのわからない避難をしろという。そうでなくても村民は被ばくリスクの増大で不安いっぱいなのに、どうしたら良いのか、避難していつ帰れるのか、我々にはここで生活がある、、、、。当然の反応だろう。

 ことほど左様に、今の官邸は被災地頭越しに勝手に重要な情報・データや方策を発表する。そして、後になって現地入りをして頭をかく。この繰り返しだ。「自宅退避」措置にされた20㌔~30㌔地域、例えば、南相馬市やいわき市は、そのおかげで救援物資やガソリンが入ってこず、塗炭の苦しみを味わった。

 その日は、菅総理の「原発周辺地域は20年~30年住めないだろう」との発言も報道された。その真偽はともかく、被災地の人にとってはやるせない思いでいっぱいだろう。そうでなくても、将来に向かって夢や希望が持てないというのに、、、、。

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