江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

　総理や官房長官など政権のトップをつとめた者は、辞めた後、当分の間は口をつぐむものだ。最近では小泉純一郎氏がそうだし、私が仕えた橋本龍太郎氏も「一年間は静かにしておく」という約束を守った。

　なぜなら、その政権を引きついだ政権に、あらぬ迷惑をかけることにもなるからだ。ましてや、原発事故や被災地の復旧・復興が現在進行形である場合は、尚更だ。

　しかし、菅さんも枝野さんも、全国紙のインタビューにこたえて、しゃべるわしゃべるわ、まだ辞めたばかりだろう。今、しゃべるのなら、なぜ、もっと現役の時に国民に向け、説明責任を果たし、情報を公開しなかったのか！

　おそらく、自分たちや自分の政権の正当化のために、政権を降りた気楽さから、むしろ積極的に取材を受けているのだろう。このひとことをもってしても、前政権の「あざとさ」がわかる。