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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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え?なに?「ほっとした」?・・・わけがわからないTPP反対派議員

2011年11月12日  tag:

 野田首相がやっと「TPP参加表明」をした。さぞかし、反対派議員は怒っているだろう、離党に走るかどうか動揺している議員もいるのではないか、とその反応をみていたら、「ほっとした」。

 何だ!?こりゃ。何かの間違いではないか、と会見を聞いたら「野田首相は交渉参加とは言わなかった。これは事前交渉への参加だ。」

 この光景をみていて、あの菅首相辞意表明の時のことがよみがえってきた。、復旧・復興に「一定の目途がついた段階で退陣」と約束した、しないといったお家騒動だった。「退陣偽装」ともいわれたが、これで、当時、内閣不信任案賛成で動いていた民主党議員たちが一発でおさまった。

 まあ、この民主党政治、「口先政治」と言われて久しいが、賛成派も反対派も、実態や現実とはかけ離れたところで、「口先」「言葉遊び」をするのが、よほど得意らしい。今回も、あれだけの大騒ぎは一体何だったのか?国民からみれば、安い田舎芝居、猿芝居=茶番を見せられたようなものだ。

 「参加に向けて各国と協議する」とは「参加表明」のことだ。新聞各紙が一面で報じているとおり。なぜ、「参加する」とストレートに言わないのかは、日本がTPPに参加したいと言っても、あとの9カ国の承認がないと参加できない仕組みになっているからだ。特に、米国には、参加の承認3か月前までに議会に通知するというルールがある。

 そんなことは、反対派も大騒ぎしている時からわかっていたはずだ。なのに、あたかもはじめて聞いたように、それを「事前協議」と称して矛をおさめる。だったら、なぜ、このタイミングでそんなに大騒ぎしたのか?実際、日本が参加する来春以降のタイミングで騒げばよかったではないか。

 いやいや、年末の予算編成に向けて、またぞろ、農業バラマキ予算を分捕るというのが、反対派議員の本音なのだろう。そういえば、ガットウルグアイラウンド交渉妥結の時も、がっぽり6兆円、税金をせしめていったのが農林族という議員たちだった。

 こうした覚悟のない議員たちが、目先の利害や票目当てで「ああだ」「こうだ」と騒ぐ。日本の政治の劣化は、民主党政権になってから「どつぼ」に入ってきた。

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