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私が日銀総裁に財務省OBはダメと言っている理由

2013年1月 9日  tag:

 私の日銀総裁人事についての発言が今日の朝刊で一部報道されている。相変わらず、その理由や説明を省いて、「財務省OBだから反対」ということだけ報じているので、誤解を避けるため、ここでその理由をはっきりさせたい。より詳しくは、私のノート(フェースブック)に昨日の記者会見録をアップしているので参考にしてください。

 私が日銀総裁に必要な資質としてあげているのは、
①経済や金融について、すくなくともPh.D.(博士号)を持っていること。
 (世界の中央銀行総裁をみても必須の条件。常識の類)
②「金融マフィア」といわれるように金融はプロフェッショナルな世界。
 そこにしっかりと人脈をもっていることが不可欠。語学ができるなどということは当然中の当然。
③市場と対話する能力をもっていること。「対話」とは比ゆ的な表現で、これは理論を勉強しただけ  では体得できない「経験とノウハウ」の世界。そのためには若い時から金融界に身をおいて研鑽  をつまないとだめ。

 私が財務省OBがだめだと言っている趣旨は、まさに、上記3つの条件をクリアーできないからに他ならない。特に、最有力といわれている元財務省事務次官は、東大法学部卒の法学士にすぎず、主計(予算)畑を歩んできた金融の素人。それが何年か日銀副総裁を天下りで務めたからといってカバーできるものではない。

 この春、にもかかわらず、安倍政権が財務官僚言いなりの麻生財務大臣の具申によって彼を登用すれば、あの鳩山政権時に、日本郵政の社長に元大蔵事務次官を天下らせたと同じような大きな躓き、政権の転換点となるだろう。

【参考】幹事長定例記者会見(1/8)

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