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まじめで綺麗好きなマイク・・・タフネゴシエーターもさもありなん!

2013年4月30日  tag:

 そのマイク(Michael Froman)。初めての米国生活で「陽気なヤンキー」と楽しく暮らせると期待して私にとっては、すこしガッカリさせられました。

 とにかく彼は真面目。おまけに綺麗好き。日曜の朝など、少し朝寝坊しようとしても、早くからドアーがノックされ、「ケンジ、少し部屋を掃除してくれないか」。キッチンも、他の米国人男性の家ではシンクに食べ残しや汚れたお皿がいっぱいなのに、マイクのキッチンには塵一つ落ちていない。少々、息がつまるような生活に辟易していたことも事実でした。

 それもそのはず、その家(小さな一軒家)は、マイクの父(カリフォルニアの家具商)が買ったものらしく、彼がハーバードを卒業した後は転売しなければならない、そのためには少しでも高く売るために綺麗に使わなければならない。彼が私をルームメイトのしたのは「日本人は綺麗好き」「丁寧に家を使ってくれる」という魂胆だったらしいのです。

 また、これは良い点なのですが、彼は男なのに無類の料理好き、料理上手でもありました。毎週末は、友人たちを集めてPotluck party(料理や飲み物の持寄りパーティー)。さらに、ある夜、遅く帰宅すると、マイクが暗いキッチンで何やら作業。「何をやってるんだい」と聞くと、「バナナケーキを作っている」。そう言えば、数日前から黒くなったバナナが数本、電子レンジの上にのっていたっけ。それを有効活用しているというんだから、まあ、通常の米国人男性の規格からはかなりはずれていたような。

 一方、私はからっきし料理ベタ、というか、しない。スーパーで一匹5ドル程度のライビングロブスターを二匹買ってきてゆでたり、冷凍食品をチンしたり。そこで私に彼がつけたニックネームが「ミスターTVディナー」。要はテレビを見ながらでも作れる食事ということで冷凍食品の代名詞だそう。また、ある日、お酒の安売り店で大きなボトル入りウィスキーを買ってきたら、「え?そんなの飲むの?マイニングワーカー(鉱山労働者)みたい」とさげすまれる。要は、由緒正しきWASP(彼はジュ―ウィッシュだが)、ボストニアンが飲むのは、ビールかホワイトスピリッツ?

 すべてがこの調子で、意外にも窮屈な米国生活を送り、必ずしも当時は「肝胆相照らす仲」とは言えませんでしたが、そこは曲がりなりにも「同じ釜の飯を喰った仲」。おまけに何年も会ってないなら尚更のこと格別。日本の国益のために、野党の身ながら、本当に彼がUSTR代表になったら、直接会って、いろいろ話をしなくっちゃね。

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