江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

東京オリンピック、フィーバー冷めやらぬ昨今だが、２０２０年が目標、終点ではなく、スタート、始点という問題意識が必要ではないか。

　そう、国造りという観点から、競技施設や公共インフラを、オリンピック終了後に有効活用するという視点で、あらかじめ、そうした機能、構造を組み込んでおくのだ。

　例えば、せっかく立派な選手村を建設するなら、その後利用は、高齢者福祉、介護施設にする、障害者の自立支援の場にする。東京の渋滞解消や災害に強い街造りという考えで、公共インフラはあらかじめ整備する。その際、多少、オリンピック目的からすると違和感のあることがでてきても、それは外国選手も含め甘受してもらう。

　私は元々、日本でオリンピックを開催するなら、東京以外の都市で、なるべく「一極集中」を是正する効果が出るようにした方が良いという考えだった。ただ、決まった以上、莫大なコストをかける以上、「祭りのあとの寂しさ」を味わうということだけは避けたいものだ。