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変わらぬ体質...16府省庁で月200時間以上の超過勤務

2021年3月31日  tag:

 こういう過酷な「サービス残業」の実態は正さなくてはいけません。しかし、今に始まったことでないことは以前にも述べたとおりです。

 以下、私の共著「脱藩官僚、霞ヶ関に宣戦布告!」(朝日新聞出版/2008年9月)からの抜粋です。

 
 
脱藩官僚.jpg
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9716

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●霞ヶ関で「臨死体験」

「あっ、俺は死んだ」
 私がこう思ったのは、官僚生活五年目の出来事でした。
舞台は通産省・官房総務課の書庫。さらに具体的に言えば棚と棚のすきまにたった一台あった簡易ベッドの上でした。

 時は遡って一九八〇年代。当時の通産省において、私たち若手のキャリア官僚は一兵卒として激務を強いられていました。「通称産業省」ならぬ「通常残業省」と言われていた時代です。

 私は官房総務課という役所の司令塔に勤務。平日は朝の五時まで、土曜日は午前二時まで職場にいるのが当たり前という世界で、残業時間は平均して月二〇〇時間でした。

 若手官僚の一番の仕事はペーパーワーク、その極致が法案作成作業です。「なぜ新法が必要か」にはじまって、他の法律との整合性、章立てづくり、条文の書き下し、最終的には「てにをは」や句読点の位置まで、綿密に練り上げます。

 いくら時間があっても足りませんから、残業は当たり前。座っていればあたかもブロイラーのように夕食の弁当が支給され、味わうこともなくガツガツかきこんで、そのまま仕事を続けます。

 どんな法案も、法匪と言われる内閣法制局のチェックを受けなければなりません。いくら念を入れても、さらに一字一句までつめられ、「宿題」をもらって通産省に戻るのが夜中の二時、三時。それから、法案作成の担当課と問題点を詰め、法案を修正し、翌朝一〇時には、前夜の宿題を返しに、また内閣法制局に行かなければなりません。

 その頃、大蔵省には「地下霊安室」と呼ばれる仮眠室がありましたが、通産省にあったのは先に述べた簡易ベッドで、しかも古い法案をしまってある埃だらけの書棚の間に置いてありました。

 倒れ込むように二、三時間眠り、ようやく目を覚ますと窓もない書庫は真っ暗です。明け方寝て、起きて、目をあけても、まぶたをいくらこすっても闇の中。激務で体を壊す同僚も珍しくないという状況です。

「あっ、俺は死んだ」

 暗闇の中で私がそう思った瞬間、明るい光がぱっと差しました。「江田さん、時間ですよ!」

 書庫の戸が開いて、同じ課のかわいい女性が起こしに来てくれたのです。

「なあんだ、生きてたのか......」

 こんな笑い話が日常という時代、私は、「何がなんでも、自分たちの組織を守りぬく」という、上司の指示にはひたすら従順な若い「官僚の申し子」のような男だったのです。



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