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小沢一郎氏に政治を語る資格はない!・・・利権政治家の極致

2011年10月 8日  tag:

 小沢初公判が始まり、当の小沢氏は、「検察が、政治家・小沢一郎個人を標的に行ったもの」「私を政治的・社会的に抹殺するのが目的」」「民主主義国家・法治国家では到底許されない暴力行為」などと批判している。そして、野党が一致して求める「国会での説明責任」にも一切応じようとしない。

 私は、小沢氏が、この裁判で有罪か無罪か、について全く興味がない。彼がこの件で有罪であろうが無罪であろうが、彼の、東北地方での談合、利権漁りの行状については、おびただしい報道からも、秘書の有罪判決の事実認定からも明々白々であり、それだけで、政治家としては失格だと断じているからだ。

 以前にも書いたが、彼は平気で嘘が言える。みずからが利権政治家の典型でありながら、選挙では「利権政治の打破」を平気で言える。自らが権力を握る、選挙に勝つためには、政治理念や基本政策ですら180度変えることを厭わない。

「日本改造計画」時代の彼が「新自由主義」を唱えながら、政権交代選挙では、分配重視の「社会民主主義」を訴えたことに象徴される。また、2003年の「民由合併」では、党名も政策も人事もすべて投げ捨てて、無条件で民主党に合流した。当時、私は「小沢自由党」を「トロイの木馬」と称したが、案の定、その後、見事に民主党を乗っ取った。今の民主党の「呻吟」は、これを許した当時の執行部にある。「目的を達成するためには手段を選ばない」。小沢氏は、典型的なマキャベリストなのだ。

 誰が決めたのか知らないが、公判が始まったら司法判断に影響を及ぼすので、国会では証人喚問も政倫審での説明もしてはいけない、なんてルールはない。司法は司法で徹底的に「刑事責任」を追及すればいいし、国会では、それ以外の「政治的道義的責任」を追及すればいい。しかも、この裁判は、政治資金収支報告書への虚偽記載に小沢氏が関与したかどうか、という一点に限られている。

 現に、自民党政権時ですら、総理、党三役経験者までが、そうした国会での説明責任を果たしてきた。加藤紘一元幹事長のように、秘書の起訴を受けて議員を辞職した人さえいる。

 私も、司法の場ではなく、国会の場で聞きたいことが山ほどある。「東北地方の建設談合に小沢事務所が深く関わっている問題」「党を作っては壊し、作っては壊し、それで得た国民の税金を含む党資金の私物化の問題」「4億円の原資も、実は『組織対策費』と称される政党の使途不明金ではないか」等々。

 先日(10/6)の与野党幹事長会談でも、私は強く「小沢証人喚問」を求めた。しかし、輿石民主党幹事長は「公判を見守りたい」。野田首相も復興特委で「公判に影響を与えるので」という理由でまったくやる気がない。

 「政治とカネ」の問題に極めて厳しかった野党時代の民主党。それが、今や自民党以上にひどい。与野党攻守逆転とは言いながら、これほど「変身」できるものなのか!

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