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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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驕れる者は久しからず?

2005年11月14日  tag:

 自民圧勝で、「わが世の春」を謳歌している小泉自民党に、あえて厳しい政局の見通しを述べたい。

 今、一番、先の選挙での圧勝の「揺り戻し」を懸念しているのは、07年夏の参院選で改選時期を迎える自民党参院議員たちだ。先の参院神奈川補選でも、結局予想通り、川口元外務大臣の勝利で終わったが、極めて低い投票率、そして、衆院選で自民党に入れた人たちの間でも「勝ちすぎの自民党にお灸をすえるためにも、今回は自民党には入れない」という声があちこちで聞かれた。

 最初の関門は、年末の予算編成だ。郵政民営化より格段に複雑で難しい「医療制度改革」、三位一体改革、政府系金融機関の統廃合、公務員の純減等で、すこしでも小泉政権が改革に躊躇すれば、流れが一気に変わるだろう。それを有権者は手ぐすねを引いて待っている。

 そして、最大の政局の節目が、来年9月の自民党総裁選だ。「安倍晋三vs中二階組」の対決になると思われるが、仮に安倍氏以外の選択肢だと自民党は苦しい。消費税増税の時期とも相まって、次期参院選は与野党逆転もあり得る。前回の参院選では「50:49」で民主党が一議席でも勝利したわけだから、再来年の参院選で民主党が勝利すれば、その可能性もみえてくる。

 そうすると国会はどうなるか。重要法案が衆院で可決通過しても、常に参院で否決され、衆院に回付、三分の二以上の賛成で衆院で可決成立という、「堂々巡り」を嫌というほど国民は見せつけられることになる。そこで、参院選の次に予想される衆院選でどう有権者が判断を下すかだ。
 「もうこんな、まどろっこしいことはうんざりだ」と思って、参院と同様、民主党に勝たせて「スッキリ」とさせるのか。ましてや、それまでには確実に自民党政権下で消費税は上がっているだろうから、それへの反発もすさまじいものだろう。天下分け目の決戦となる。

 ただ、自民党の良識派は、既にそれを見越しているところもある。小泉後も、改革に「後戻り」できないことを良く認識している。問題は、それが全党的に、どの総理・総裁の下で踏襲されていくか、いかないかだ。一方、民主党も、前原代表で、このまま、まとまっていくとも思えない。自民党総裁選と同時期に来る代表選で、一波乱も二波乱もあるだろう。悪くすると、そこで分裂の憂き目もある。少なくとも、これまでのところ、民主党への国民雄の期待感はない。

 いずれにせよ、来年秋の大きな節目が政局の流れを大きく変える。私、江田けんじは、軽挙妄動することなく、国会での活動に着実に実績を残しながら、じっくりと腰を据えて政治的立場を決していきたいと思う。

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