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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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結党の原点に戻る・・・みんなの党結党宣言「第二章」(09年8月8日)

2013年8月26日  tag:

 こういう時だからこそ、「結党の原点に戻る」という意味から、先週の拙著「愚直の信念」の「はじめに」に引き続いて、 第二章のさわりを紹介します。

 「脱官僚」と「地域主権」という旗印

 09年の年明け早々、私は、自民党を離党した渡辺喜美衆院議員と、「脱官僚」「地域主権」を旗印に、国民の手に政治を奪還する国民運動をスタートしました。「脱官僚」、すなわち官僚政治を打破し中央集権を終わらせ、権限、財源、人間の「3ゲン」を地方に移譲し、真の「地域主権」を目指そうという運動です。そして、政治を国民の手に奪還する。

 政治を奪還するという意味は、別の表現をすれば、「税金」を国民の手に奪還すると言っても良いでしょう。「官僚主導の政治」を「国民主導」にし、官僚の天下りにつかわれている税金(12兆円)、特別会計や独立行政法人に眠っている「埋蔵金」(30兆円~50兆円)等を、官僚の手から国民の手に取り戻し、医療や介護、年金、子育て支援、雇用・失業対策等につかっていく。これが当たり前の「生活重視の政治」ではないでしょうか。

 なぜ、我々がこのような運動体を立ち上げるにいたったのか。

 それは、この権力闘争や政争、党利党略、スキャンダルばかりに明け暮れている国会を飛び出して、国民の皆さんに 直接訴えかけていくしかないと考えたからです。国民の皆さんが一番、こんな国民不在の政治に辟易し、深い失望感を 覚えているのではないでしょうか。

 この百年に一度の経済危機の折りに、百年に一度の対策が打ち出せない。多くの国民の皆さんが、失業し、 深刻な生活不安を抱えている中で、政治が機能しない。この危機意識を共有し、日本全体を覆う閉塞感を打破し、経済危機を 打開するため、全国的なムーヴメントを起こしていこう、もう、永田町の論理であるとか、数合わせのゲームであるとか、 そういったくだらないものから超越したところで、北海道から沖縄まで、いろんな手法を駆使しながら愚直に、「脱官僚」、「地域主権」を訴えていきたい、そう考えたのです。

 一人でも多くの国民の皆さんと直接ふれあいたい。そして、ご意見やお考えをお聞きしたい。それを目的に、私と渡辺 喜美さんは、国民運動のいわばパートナーとして、堺屋太一さんをはじめとする文化人や知識人、元首長などの方々(ナビゲーター・水先案内人)のご協力を得て、タウンミーティングやイベントを開催したり、街頭演説を行ったりしています。我々は「刺身のツマ」でも良い。とにかく国民が主役の、国民参加型の、双方向のグラスルーツ(草の根)の運動が、全国に広がっていけばと思っています。

結党の原点に戻る・・・拙著「愚直の信念」(PHP)
結党の原点に戻る・・・筑紫哲也さんの言葉