国民一人一人の夢を実現できる社会を実現したい

江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

文字サイズ
Home  > コラム  > 今週の直言  >  「既得権益を打破する会」設立へ・・・規制改革と地域主権で共生社会を実現する!

カテゴリー月別

「既得権益を打破する会」設立へ・・・規制改革と地域主権で共生社会を実現する!

2013年12月 2日  tag:

 先週金曜日(11/29)、私は、細野前民主党幹事長、松野維新国会議員団幹事長とともに、「規制改革」と「地域主権」
を主要テーマに勉強会を立ち上げることを決め、その準備会合を開いた。そこで決まった「趣意書」「呼びかけ人」等々
は「参考」のとおりだが、今後、12月10日の設立総会、第一回の勉強会に向けて、広く各党各会派の議員に参加を呼び
かけていきたいと思う。

 ただ、我々三人がこうした勉強会を立ち上げようとすると、「やれ新党だ!」「野党再編だ!」とメディアが書きたてる。
当事者がいくら否定してもそうした見出しが躍る。細野、松野、江田3者とも、テレビカメラの前で「これは新党目的
でも再編目的でもない」と断言しているのに、だ。

 私は、こうした動きが政局がらみとみられることを一番嫌う議員だ。だからこそ、本来10月に、この細野・松野・
江田勉強会を立ちあげる予定だったのだが、当時も「すわ新党か?」と大騒ぎになったので、秋の臨時国会も始まり、
やっと国会論戦で政策論議ができるという時に「政局に走った」と思われてもシャクなので自粛した経緯がある。

 だからこそ、この国会会期(12/6)あけの勉強会立上げなのだ。会期中は国会議員の主戦場の国会審議、論戦に
集中する。それが我々議員の責務と考えているからだ。

 今、国民の皆さんが一番何を政治に求めているのか。それは「アベノミクス」の成否、「第三の矢」=「成長戦略」
で景気が本格的に回復して、給料が上がり、失業率もさがる、結果、国民生活が安定するということだろう。そのため
に政治が何をなすべきか、そこに国民の期待があると思うのだ。

 だからこそ、「規制改革」と「地域主権」なのだ。今はカンフル剤(金融緩和)で株もあがり、景気に明るさも出て
きている。しかし、これを持続可能とするためには、カネだけでなく、モノやサービス(実体経済)を動かさなければ
ならない。

 ということは、この国の将来を切り拓く成長分野に「規制改革」で「新しい血」を入れていく。「既得権益」(岩盤
規制)打破し、株式会社やNPO等を新規参入させていく。ただ、そこには、農業なら農協、エネルギーなら電力会社、
医療なら「医師会」という自民党の強力な支持基盤がある。

 「地域主権」は、市町村に国から権限や財源をおろしていくということだ。今の「金太郎飴」のような画一的な中央
集権体制の景気対策では、なかなか地域の本当のニーズに応えられない。だから、地域のことを一番知る市町村長
に地域の実情に応じた景気対策を打たせる。そうじゃないと本当の「地域おこし」「地域活性化」はできない。

 ただ、そこには、なかなか権限や財源を手放そうとしない霞が関官僚、そのバックにいる族議員のすさまじい抵抗が
ある。

 安倍首相が「わかった。身を賭して断行する」というなら我々も応援するが、残念ながら、私も自民党官邸にいた
ことがあるが、その厚い壁がなかなか打ち砕けない。そこに我々の野党の役割があると思うのだ。安倍政権が既得
権益のしがらみに足をとられてできない改革、そこにズバッと切りこみ、政策提言する、国会でそこを突いていく。

 これが、この勉強会の趣旨なのだ。この会に入るということは、その「既得権益」(組織票)を敵に回すということ
を意味するから、それなりの覚悟が必要だろう。そう、この勉強会は「しがらみフリー」「既得権益フリー」の議員か
どうかの「リトマス試験紙」になりうる。どのくらいの人数が超党派で集まるか、今から楽しみだ。

(参考)

              設立趣意書(案)

「既得権益を打破する会」
―規制改革と地域主権で共生社会を実現する会」― 

 今後の日本の将来を切り開くためには、「規制改革」と「地域主権改革」が必要である。
 成長分野として誰もが認める「農業」「電力・エネルギー」「医療・福祉・子育て」等の規制を改革して新規参入を
促進する。補完性の原理に基づき、基礎自治体に「権限」「財源」「人間」を移譲し、道州制の実現を視野に入れて
中央集権体制を打破していく。両改革を実現する中で、地域において「新しい公共」の担い手等と連携することで「共生
型社会」を実現していく。

 しかし、これらの改革は、既得権益やしがらみの岩盤を打ち砕くことなくしては決して実現できない。アベノミクスを
標榜する自民党は、こうした岩盤から多くの票と金を得て活動している以上、早晩、改革に行き詰まる可能性が高い。
 この勉強会は、「既得権益フリー」「しがらみフリー」の議員が超党派で集い、これからの日本がとるべき成長戦略と
共生社会のグランドデザインを具体的な方策の裏付けをもって提示することを目的とする。

                                                                               平成25年12月10日
(呼びかけ人)
【民主】細野豪志 松本剛明 笠浩史 階猛(今後増える可能性あり)
【維新】松野頼久 石関貴史 馬場伸幸 小熊慎司 遠藤敬 東国原英夫
【みんな】江田憲司 柴田巧 青柳陽一郎 井坂信彦 井出庸生
     小池政就 畠中光成 林宙紀
【無所属】柿沢未途


政治の責任は方針・方向を決めること・・・小泉元首相の「原発ゼロ発言」
「結いの党 結成!」・・・官権から民権へ(民間と地域が主役の日本)