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連載/日米自動車交渉秘録③・・・OECDでの攻防

2017年2月19日  tag:


95年5月21日から25日(日曜から木曜)OECDパリ出張

 今回はOECDへの出席というより、カンターとの情報戦の様相。10カ国・機関の長とOECDの会議を抜け出して会談した(フランス、ドイツ、カナダ、ニュージーランド、メキシコ、EU、オーストラリア、WTO、OECD等)

 マスコミの注目度も抜群。とにかく海外メディアを含めて橋本大臣に焦点。河野外相ましてや高村経企庁長官は全く影が薄かった。カンターは、あまりの批判・孤立化のため、外国プレスへの露出をやめ、OECDの場も最後キャンセル。米国代表部で雲隠れ。情報合戦は日本の完勝に終わった。

 一方的措置(注/日本製高級車に100%の関税)をめぐるOECDコミュニケも24対1で米国が孤立。ただ全会一致が原則で最終的には明示されなかったが、大臣はきつい日程を割と機嫌よくやってくれた。ロイター、AP、CNNのインタビューにも応じてくれた。

 この結果は、その後サミットでも孤立を恐れた米国のクリストファー発言、自動車がサミットでも議題にならないようにという発言につながる。またOECDのようなPR合戦自粛要請にもつながる。

 とにかく橋本株はおおいに上昇。帰国して聞いた話では若手はもちろんYKKも建前は別として橋龍支持に回るらしい。通産省も少しは大臣のためになっているか。

(写真は、上からブラウン米商務長官とOECDの場で。ブリタンEU委員長との会談。多数派工作の会議とスタッフとの記念撮影)
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