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安倍さん、やっとこさ「10万円一律給付」ですか?・・・「戦力の逐次投入」は禁じ手

2020年4月17日  tag:

 こういうのを「戦力の逐次投入」と言うんですね。「危機管理」では最もとってはいけない手法です。「後手後手」と言ってもいい。月曜の決算行政監視委員会でも指摘させていただきました。

 余談ですが、もう民主党政権のことを安倍さん、二度と「悪夢のような」とは言えないんじゃないですか。あの大震災の時、安倍政権だったら、と思うとゾッとします。私は「あの民主党政権」とはまったく係わりのない政治家ですから、何も弁護する立場ではありませんが。

 まず、やれ習近平の来日だ、オリパラだと言って、完全に「初動」が遅れたのが致命的でしたね。中国からの入国をすぐには止めず、武漢→湖北省→全国と逐次、スローペースで拡大した。

 2月下旬、来年度予算の衆院通過時、野党がせっかく「コロナ関係予算が一切入ってない。盛り込むべし」と言って、予算組み替え案を出したのに完全無視。あれから、もう二ヶ月近く経つのにまだ、「緊急」経済対策さえ実施されない。どころか、このように迷走する。

 「緊急事態宣言」も遅れに遅れ、やっと出したと思ったら「二週間、外出自粛効果の様子を見る」。宣言したら可能になる法的権限は一切、発動せず、「口先き宣言」にとどまる。出された方の都道府県知事もさぞかし困るでしょうね。そう言えば、「出勤7割減」も、それを可能とする「裏打ち」(制度改正や予算措置)がない「口先介入」。

 そして、今回は「全国緊急事態宣言」へ。あれほど野党や公明党が訴えてきた「10万円一律給付」への土壇場の方針転換で、多額の印刷費用がかかった補正予算案を廃棄、作り直す。これで、予算案の国会提出が一週間遅れる。

 まだまだありますが、枚挙に暇がないのでやめます。あらためて、どの組織もそうですが、危機の時には「トップリーダー」ですね。その人如何で組織の浮沈が左右される、一番、その資質がわかる。そういえば、安倍さん、政権の期間は長いですが、これまで真の危機には遭遇してませんでした。

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