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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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政権交代後の政治を正す!・・・民主党も謙虚な政治を

2009年9月 7日  tag: , ,

民主党への怒濤のような流れ、そして、一方では自民党とも戦う。その中で私は12万8753票ものご支持をいただいた。

 街頭での手応えはすさまじく、道行く有権者からは「江田けんじを支持する」という強い意思を感じることができた。一週間前の調査では「横一線」との報道(共同通信)もあったが、結果的には、投票率が変わらない中で、前回の郵政選挙より4万票を伸ばし、民主党候補とは5万4千票の「ぶっちぎり」の大差をつけていただいた。心からありがたく思うとともに、つくづくこの選挙区で政治家をさせていただく幸せを感じた。そう、この選挙区(横浜市青葉区・緑区)は別格なのだ。

 「みんなの党」も、全国で300万票をいただいた。全国比例11ブロックのうち7ブロック(北海道・北陸信越・中国・四国が空白区)にしか候補者を立てられなかったので、実際は400万票程度という計算にもなる。結果、政党要件を満たす5議席、得票率4.27%(政党要件は2%以上)で、堂々の新党誕生となった。投票日3週間前の結党で、かつ、一部を除いてテレビ討論には出してもらえないなど、他の6党とは著しい情報格差を余儀なくされた中での、この得票。大変勇気づけられ、今後の励みにもなった。

 ただ、本来、あと、東海と近畿ブロックで2議席獲得可能だったところ、当該候補者の得票が小選挙区で一割に満たなかったため、議席を没収された。投票していただいた有権者の皆さんには心からお詫びを申しあげたい。何分、短期間での結党で候補者選びもままならない、組織票には一切依存していないので「票読み」もできない、という中での不手際で、今後はこのようなことは断じてないようにしたい。

 その今後だが、勝負は来年の参院選となる。308議席を得た民主党の政権運営も順風満帆とはいかない。頑張ってほしいが、早速、したたかで巧妙な厚い「官僚の壁」が立ちふさがるし、財源の捻出をはじめ、マニフェストで約束した政策の実現が滞れば、大きな期待の中での船出だけに、失望感が拡がるのも早いだろう。この政権が長期安定政権になるか否か、その帰趨は年末までにはっきりする。なぜなら、それまでに補正予算の凍結・組直しと来年度予算編成があるからだ。

 いずれにせよ、来年の夏の政局がどうなっているかはわからない。自民党が総裁選を経て、どう再生していくか否かにも係わってくる。我々「みんなの党」はそうした中で、この国のために正しいと思うことを愚直に訴え行動していく、ということに尽きる。私の選挙区で証明することができたように、そうすれば必ず有権者はこたえてくれる。この流れを全国に拡げていきたい。

 幸い、れっきとした政党になった以上、「みんなの党」は、国会での活動はもちろん、テレビ討論等にも出演し各党と議論を戦わせることができる。「みんなの党」のマニフェストはプロの間でも高い評価を得ている。これまでのように手足を縛られての選挙戦という制約もない。来年の参院選では、今回の躍進以上の「大躍進」を成し遂げたい。

 肝心の「政権交代」は既に果たされた。多くの国民が溜飲を下げていることだろう。我々もそれを公約に選挙戦を戦ってきた以上、首班指名では「鳩山由紀夫」と書く。しかし、我々は民主党の「政権交代。」ではなく、同時に「政権交代+再編」を訴えてきた。この「。」の「ピリオド」と「+再編」の違いは大きい。

 国民は今回の選挙で「自民党政治にNO」を突きつけたのであって、「民主党の政策にYES」と言ったわけではない。世論調査をみても明らかだ。したがって、「みんなの党」は、政権交代後の政治をしっかり正していく。「バラマキ」ではなく「改革と成長戦略」で将来に責任をもつ政治、公務員の労組依存でないからこそできる「本物の行政改革・公務員制度改革」、こうした観点から、民主党政権にも毅然と「モノ申す」。民主党には、郵政選挙後の自民党がとった「傲慢な政治」の二の舞はせず、小党の言うことにも謙虚に耳を傾けていくべきだ。

 そして、我々は、「脱官僚」「地域主権」「生活重視」を旗印に、究極の目標、政界再編に向けて行動していく。今の、考え方が違う寄合所帯化した政党ではなく、政治理念や基本政策で志を同じくする政党政治を実現していく決意である。そうでないと、いつまでたっても「官僚主導の政治」はなくならないと考えるからだ。

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