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予算委論戦①(2/5)昭惠夫人の証人喚問を!・・・じゃないと延々とこの問題は続く

2018年2月 8日  tag:

 森友加計問題。私はこれまで国会議員として、この種の追及は一切やってきませんでしたが、昔、自民党官邸に勤務し、特に、総理夫人担当もさせていただいた、その経験に照らしても、納得しがたいことが多々あります。そこで今週月曜、はじめて予算委でこの問題を取り上げました。

 まず森友問題です。昭惠夫人と森友学園との関係で以下の事実が明らかになっています。どこが「何にも関わっていない」「私が真実を知りたい」(昭惠氏)なのでしょうか!

①小学校の名誉校長に就任(15年9月)
②パンフレットに顔写真とメッセージ(寄付金・児童募集に利用)
③何度も訪問・講演‐「この小学校に何か私もお役に立てれば」(15年9月昭惠氏)
④籠池氏と校地予定地を視察(14年4月)
⑤大阪府私学審会長(認可権限)と面談(15年9月/奈良学園大学) 等々

 そして、その昭惠氏には常に夫人付き(経産省出向)が同道しています。当然出張報告は帰京して上司にあげます。彼女の上司は、官邸では経産省出向の政務担当(首席)総理秘書官か事務秘書官です。なぜなら、この行革で人繰りが厳しい折に、二人も常駐で夫人付きを出せたのは、この秘書官が母屋の経産省にお願いしたからでしょう。

 この二人の秘書官のどちらかから財務省に「これは安倍首相、夫人案件だからよろしく」と一本電話するのは自然なことです。夫人付きが本件で財務省に照会、籠池氏へファックスしたことも明らかになり、そこには「昭惠夫人に報告済」と記載されていた。こうしたことが、夫人付きと言えども権限のない二種の公務員にできたのは、上司の何らかの指示があったからでしょう。

 そもそも経緯がどうあれ、昭惠夫人が名誉校長を受けたのが間違いの始まりです。現にそういう「外形」を作り出し、昨年の今頃、問題が発覚してから退任している。その間は名誉校長であったことは厳然たる事実です。

 夫人は第三者からみれば総理の分身または代理とみられます。その信用力は抜群で、そこを狙ってすり寄ってくる輩も多い。祝辞をくれ、挨拶に来てくれ、肩書を貸してくれとおびただしい数の要請がきます。

 総理は「全体の奉仕者」であって「一部の奉仕者」であってはならないと憲法に書いてあります。分身たる夫人も、直接的ではないものの、そうあるべきでしょう。また、一私人、一私企業、一私学にそれを認めると、企業であれば利益、学校であれば認可や補助金につながる。だから厳に慎むべきなのです。この点、安倍首相もやっと「今後は自粛する」と答弁しました。

 私も、夫人が直接払下げ交渉に一々口出ししているとは思いませんが、ここまで状況(補強)証拠がそろえば、昭惠夫人主導という強い推定が働きます。これだけの関与をし、本人自白だけがない状況と言ってよい。これが裁判なら心証形成としてはクロでしょう。だからこそ、昭惠夫人の証人喚問が不可欠なのです。

 籠池氏が偽証罪に問われる証人喚問されて、一方の当事者は公に会見もしない、無罪放免。総理夫人なら特別待遇が許されるのでしょうか。ここまでこの問題が長引いているのはこの点にあるのです。

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