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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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「菅首相長男らと会食」総務省の12人が計38回、処分へ・・・いつか見た光景

2021年2月23日  tag:

 いつか見た光景。そう、その「規模」こそ違いますが、20年以上前の「大蔵過剰接待スキャンダル」です。私は総理秘書官として、その渦中にいました。

 こんな旧態依然とした業者と許認可官庁との接待が、公務員倫理法が施行された後も、未だ行われていたとは!しかし、それが今をときめく菅総理の長男からの誘いだったから、というのは明らかなことでしょう。

 このご長男、その大蔵接待の場合にいう「MOF担」に当たります。銀行や証券、生保に至るまで、大学の同窓や係累をたどって、自社内に大蔵接待専門要員を置く。これが「MOF担」です。MOFは大蔵省の英語略、「担」は「担当」ですね。

 そして「MOF担」は、接待で許認可情報をいち早く取り、時には許認可の陳情をする。当時、この飲食の接待だけで東京地検特捜部は贈収賄事件として立件しました。金銭授受が必要という従来の方針を大転換したのです。

 今回も、総務省「電波官僚」の幹部を、そのポストにいるいないにかかわらず、幅広く接待したという図式。それこそ、昔、大蔵省でも通産省でも、幹部や将来の有望株を接待して「手なづけておく」。よくあった図式で、接待される方も連帯というか、仲間意識がある、「みんなで渡れば怖くない」、いわば組織ぐるみなわけです。

 こうなると、菅首相も「長男は別人格」ではすませんね。だって、遊んでいた長男を総務大臣秘書官にし、その後、懇意にしていた(500万円の献金も貰っていた)東北新社のトップを通じての「コネ入社」?させた結果が、この体たらくですから。

 何度も言いますが、今はコロナ対策再優先です。しかし、その議論は議論として、こんな、安倍政権から脈々と続く「身内に甘い」「お友達優遇」政治も放置しておくわけにはいきません。

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