江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

　この社説が言っているように、トラブル続出のマイナンバーカードに健康保険証まで統合するのは大問題だ。今度は、皆さんの薬や受診履歴（病歴）までが他人に盗み見される可能性すらある。

　しかし、自民党、公明党、そして、野党（？)である日本維新の会、国民民主党までが賛成して健康保険証を廃止する法案が成立してしまった。施行は24年秋になる。

　もちろん、わが党は、問題の実態解明と再発防止策、健康保険証廃止が国民皆保険、医療に与える影響等につき徹底審議を求めて反対した。

　問題の背景にあるのは、政府のデジタル化の遅れ、というかレベルの低さ。コロナ禍でココア（追跡調査アプリ）が機能しなかったように、また、マイナカードでも不具合が続出してきたにもかかわらず、そこには目をつむり、この社説にあるように、河野デジタル大臣が強行して健康保険証統合に走った（厚労省ではない！）。彼の責任は極めて重い。

　一旦、ここは立ち止まり、再発防止策と、何よりも政府のデジタル能力の向上を図ったうえで再検討すべきだろう。法案はそれまで、廃止か凍結だ。

（マイナカードのトラブル続出）
・マイナ保険証の機能不全（使用した患者に10割負担を請求）
・マイナ保険証に別人の医療情報をひも付けるミス（7300件以上）
・マイナカードの公金（年金・児童手当等）受取口座の誤登録　　（他人743件/家族・同居人13万件）
・マイナカードを使ったコンビニ交付で別人の住民票発行
・マイナポイントの別人への付与　等々

【読売新聞社説（6/7）】
保険証の廃止　見直しは今からでも遅くない

（政権寄りとされる読売までが指摘することに事態の深刻さが）