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ハーバード大学に留学した者として一言、昨今、物議を醸している留学生、研究者排除のトランプ大統領令について申し上げます

2025年5月30日  tag:

 ハーバード大学に留学した者として一言、昨今、物議を醸している留学生、研究者排除のトランプ大統領令について申し上げます。

 私は、1987年~88年のたった一年間ですが、ハーバード大学国際問題研究所にフェロー(教授待遇)として滞在しました。所長は、「文明の衝突」という名著を著したハンチントン教授、副所長は、カーター政権で経済担当の国務次官を務めたクーパー教授、直接の指導教官は、あの「Japan as Number One」を書いたボーゲル教授と新任のファー教授でした。

 そこで痛感したのが、ハーバード大学は「知の拠点」、異文化、異人種、異分野等の「知のるつぼ」で、そこから、あらゆる意味でのイノベーション(革新)が生まれてくるということでした。

 また、世界各国の首脳は、訪米した時は「あのハーバード大学で講演したい」という欲望を持つようで、私みたいな者にとっては、講義よりも、各国大統領や首相の話を聞き、そのあと催されるパーティで、地位や身分の違いなく世界の「cream of the crop」と交流することが何よりの楽しみでした。

 こうした、「知のるつぼ」「知の大拠点」が、一介の大統領令で台無しにされてしまうことを大いに憂います。COE(センターオブエクセレンス)のNIH(国立保健研究所)からも優秀な研究員が排除されることも含めて、このままいくと米国の、研究や技術革新等の分野での比較優位性が確実に失われていくことでしょう。

 であるならば、東京大学や京都大学等で検討されているようですが、優秀な学生や研究者を日本に招聘することも真剣に実現していかなければならないと思います。EUに先んじられることなく。


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