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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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化けの皮が一枚剥がれた・・・道路公団改革

2006年2月13日  tag:

 やはり悪い予想が当たってしまった。そもそも「無駄な道路はつくらせない」ということで始まった道路公団改革だったが、案の定、9,342kmの高速道路すべてが、当初の計画通り、つくられることになったのである。
 この2月7日に開かれた「国土開発幹線自動車道建設会議」(国幹会議。国土交通大臣の諮問機関)が決めた。この会議には自民、民主あわせて10名の国会議員も名を連ねている。

 そもそも、少しでも国政に携わったことのある人なら、こんな結末は容易に想像できた。私も以前、「名ばかりの民営化・道路公団改革」(今週の直言 [07/Jun/2004])でこう指摘した。「予想されたとおり、道路族は『名を捨てて実をとった』格好だ。『名』とは道路公団の経営形態で、所詮、官僚の天下り先である公団は政治家にとっては二の次の問題。そこを生け贄にしておいて、『実』である高速道路の建設計画(9,342km)は100%確保したのである。」
 そして、こうも指摘した。「新会社に『建設拒否権』があるとはいうものの、最終的には、国土交通大臣の諮問機関が拒否理由の正当性を審議し、『正当な理由なし』と判断した場合は結果的に建設せざるを得なくなる仕組みが導入された。これでは、国や道路族と新会社との力関係を考えれば、実際、無駄な高速道路建設の歯止めとはならないだろう。」

 何のことはない、小泉首相が心血を注ぎ、あれほど大騒ぎして莫大な政治的エネルギーを費やして実行した「道路公団改革」ですら、この体たらくだ。これでは45年後に借金40兆円を返済し、高速道路を全線タダにするなんてことは夢のまた夢の話、単なる「組織いじり」で終わってしまったと言われても仕方ないだろう。

 確かに、ファミリー企業やサービスエリアの改革、一部料金の引き下げ等の面で前進があったことは認める。その意味では、猪瀬直樹氏をはじめ民間人はよく頑張った。彼らを責める気は毛頭ない。しかし、たかだか2~3年、審議会委員の立場から国政を覗いたからといって、政治家や官僚の抜け目のないしたたかさを見抜けるほど、残念ながら甘くはない。もう、この「道路公団改革」を美化して、「やった」「やった」と国民に誤った情報を流すことは止めることだ。枝葉末節の部分でいくら改革をしても、「幹」が腐っていては何にもならない。

 もちろん、これは政治の責任である。そもそも、このような問題を民間人にやらせること自体が無理で、可哀想だ。「言い出しっぺ」の小泉首相も、民営化法案成立後は、国土交通省に丸投げで「音無しの構え」だし、国幹会議のメンバーとなっている国会議員をはじめ、自民、民主かかわらず「おらが町に高速道路」の大合唱だ。議員年金の偽装廃止法案もそうだったが、自民も民主も「同じ穴のむじな」、これではいつまでたっても政党には所属できない?

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